大阪工業大学短期大学部
大阪工業大学短期大学部は、大阪府大阪市旭区に本部を置いていた私立短期大学です。1950年に設置され、2007年に廃止されました。略称は大工大短大部です。
大阪工業大学短期大学部は、学校法人大阪工大摂南大学を設置主体とする短期大学でした。1950年に、国内で最初に認可された149校の短期大学の一つとして、財団法人摂南学園を母体に3学科体制で開学しました。1965年度からは夜学に転換し、増設を経て4学科を擁していました。2004年度の入学生を最後に、短期大学としての使命を終えました。
大阪工業大学短期大学部では、様々な教育制度やコースが用意されていました。主なものとして、以下のものがあげられます。
編入学対策: 編入学を目指す学生のために、学力強化を目的としたコースです。通常の授業時間よりも早い時間帯に開講される履修科目や、春・夏の休業期間中に開講される特別講義がありました。特別講義は別途授業料が必要で、単位加算の対象外でした。
情報処理教育: 情報処理能力を強化するためのコースです。ワープロや表計算ソフトの基本操作だけでなく、プログラミングやサーバー構築など、高度な技術を習得できる講座も用意されていました。
専門コース: 興味のある専門領域を深く学ぶためのコースです。2年進級時にコースを選択する必要がありましたが、他コースの科目を履修することも可能でした。
資格取得講座: 各種資格取得を支援する講座も開講されていました。
長期履修学生制度: 学生個々のライフスタイルに合わせて、修業年限を延長し、学費を分納できる制度です。事前に申請が必要で、留年者は利用できませんでした。
短期大学設立当初は、高校卒業後の進路として就職が一般的でした。そのため、短期間で技術や資格、能力を身につけられる点を強調し、高校卒業者や社会人など、幅広い年齢層の学生が入学していました。
学生交流を目的とした「学生・教員交流会」、体育祭のような「短大スポーツ大会」、「もちつき大会」などのイベントが開催されていました。これらのイベントは、学生による「短大祭実行委員会」が企画し、年3回実施されていました。
また、1980年からは中国建設技術研究生の受け入れも行っていました。
1949年: 文部省に短期大学設置認可を申請。土木科、建築科、電気科、機械科の各学科に第一部と第二部を設置予定。
1950年: 短期大学設置が認可され、大阪工業大学短期大学部が開学。各学科の第一部の入学定員を80名から40名に変更。
1951年: 学校法人が成立。
1954年：機械科を増設。
1964年: 各学科の第一部を第二部に改組。
1965年: 各学科の第一部を廃止。
1971年: 各学科の名称を「工学科」と改称。
1976年: 各学科の入学定員を大幅に増員。
1986年: 電気工学科と機械工学科の入学定員を増員。
2000年: 電気工学科と機械工学科の入学定員を減員。
2001年: 土木工学科と建築学科の入学定員を変更。
2004年: 短期大学としての学生募集を終了。
2007年: 正式に廃止。
所在地: 大阪府大阪市旭区大宮5-16-1
学科:
建築学科 (入学定員149名)
土木工学科 (入学定員90名)
電気工学科 (入学定員60名)
機械工学科 (入学定員60名)
資格:
測量士補（土木工学科）
受験資格:
二級建築士（建築学科）
消防設備士（電気工学科、機械工学科）
電気主任技術者（電気工学科、実務経験が必要）
中学校教諭二種免許状（技術）：建築学科、土木工学科、電気工学科、機械工学科
夜間課程でありながら、教職員や学生間の交流を目的としたクラブ・サークル活動が活発に行われていました。
短大祭実行委員会
建築研究部
電子クラブ
柔道部
ランニングクラブ
バスケットボール同好会
短大ボランティアサークル
また、隣接する大阪工業大学のクラブにも参加可能でした。
特に柔道部は活発で、西日本二部柔道学生柔道大会で個人戦優勝、団体戦3位などの実績を挙げています。
大阪工業大学短期大学部の同窓会は、大阪工業大学の同窓会組織に統合されています。
キャンパス: 大阪工業大学大宮キャンパス内にあり、図書館などの施設を共有していました。校舎は4階建てで、上層階は大阪工業大学のクラブ棟として使用されていました。
寮: 特になし。
系列校:
大阪工業大学
摂南大学
広島国際大学
常翔学園中学校・高等学校
常翔啓光学園中学校・高等学校
大阪工業大学や摂南大学への編入学の他、福井大学、立命館大学、高知工科大学、京都工芸繊維大学などへの編入学実績があります。
廃止された日本の短期大学一覧
大阪工業大学沿革
* 大阪工業大学短期大学部
概要
大阪工業大学短期大学部は、学校法人大阪工大摂南大学を設置主体とする短期大学でした。1950年に、国内で最初に認可された149校の短期大学の一つとして、財団法人摂南学園を母体に3学科体制で開学しました。1965年度からは夜学に転換し、増設を経て4学科を擁していました。2004年度の入学生を最後に、短期大学としての使命を終えました。
教育および研究
大阪工業大学短期大学部では、様々な教育制度やコースが用意されていました。主なものとして、以下のものがあげられます。
編入学対策: 編入学を目指す学生のために、学力強化を目的としたコースです。通常の授業時間よりも早い時間帯に開講される履修科目や、春・夏の休業期間中に開講される特別講義がありました。特別講義は別途授業料が必要で、単位加算の対象外でした。
情報処理教育: 情報処理能力を強化するためのコースです。ワープロや表計算ソフトの基本操作だけでなく、プログラミングやサーバー構築など、高度な技術を習得できる講座も用意されていました。
専門コース: 興味のある専門領域を深く学ぶためのコースです。2年進級時にコースを選択する必要がありましたが、他コースの科目を履修することも可能でした。
資格取得講座: 各種資格取得を支援する講座も開講されていました。
長期履修学生制度: 学生個々のライフスタイルに合わせて、修業年限を延長し、学費を分納できる制度です。事前に申請が必要で、留年者は利用できませんでした。
学風および特色
短期大学設立当初は、高校卒業後の進路として就職が一般的でした。そのため、短期間で技術や資格、能力を身につけられる点を強調し、高校卒業者や社会人など、幅広い年齢層の学生が入学していました。
学生交流を目的とした「学生・教員交流会」、体育祭のような「短大スポーツ大会」、「もちつき大会」などのイベントが開催されていました。これらのイベントは、学生による「短大祭実行委員会」が企画し、年3回実施されていました。
また、1980年からは中国建設技術研究生の受け入れも行っていました。
沿革
1949年: 文部省に短期大学設置認可を申請。土木科、建築科、電気科、機械科の各学科に第一部と第二部を設置予定。
1950年: 短期大学設置が認可され、大阪工業大学短期大学部が開学。各学科の第一部の入学定員を80名から40名に変更。
1951年: 学校法人が成立。
1954年：機械科を増設。
1964年: 各学科の第一部を第二部に改組。
1965年: 各学科の第一部を廃止。
1971年: 各学科の名称を「工学科」と改称。
1976年: 各学科の入学定員を大幅に増員。
1986年: 電気工学科と機械工学科の入学定員を増員。
2000年: 電気工学科と機械工学科の入学定員を減員。
2001年: 土木工学科と建築学科の入学定員を変更。
2004年: 短期大学としての学生募集を終了。
2007年: 正式に廃止。
基礎データ
所在地: 大阪府大阪市旭区大宮5-16-1
組織
学科:
建築学科 (入学定員149名)
土木工学科 (入学定員90名)
電気工学科 (入学定員60名)
機械工学科 (入学定員60名)
取得資格について
資格:
測量士補（土木工学科）
受験資格:
二級建築士（建築学科）
消防設備士（電気工学科、機械工学科）
電気主任技術者（電気工学科、実務経験が必要）
中学校教諭二種免許状（技術）：建築学科、土木工学科、電気工学科、機械工学科
学生生活
夜間課程でありながら、教職員や学生間の交流を目的としたクラブ・サークル活動が活発に行われていました。
短大祭実行委員会
建築研究部
電子クラブ
柔道部
ランニングクラブ
バスケットボール同好会
短大ボランティアサークル
また、隣接する大阪工業大学のクラブにも参加可能でした。
特に柔道部は活発で、西日本二部柔道学生柔道大会で個人戦優勝、団体戦3位などの実績を挙げています。
大学関係者と組織
大阪工業大学短期大学部の同窓会は、大阪工業大学の同窓会組織に統合されています。
施設
キャンパス: 大阪工業大学大宮キャンパス内にあり、図書館などの施設を共有していました。校舎は4階建てで、上層階は大阪工業大学のクラブ棟として使用されていました。
寮: 特になし。
対外関係
系列校:
大阪工業大学
摂南大学
広島国際大学
常翔学園中学校・高等学校
常翔啓光学園中学校・高等学校
卒業後の進路
大阪工業大学や摂南大学への編入学の他、福井大学、立命館大学、高知工科大学、京都工芸繊維大学などへの編入学実績があります。
関連項目
廃止された日本の短期大学一覧
関連サイト
大阪工業大学沿革
* 大阪工業大学短期大学部
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