大阪市立平野北中学校

大阪市立平野北中学校

大阪市立平野北中学校は、大阪府大阪市平野区に位置する公立中学校です。地域における教育の中核を担う存在として、特色ある教育活動を展開しています。

沿革

本校の歴史は、1978年4月1日に大阪市立平野中学校から分離・開校したことに始まります。学校建設工事が着工された1977年6月18日は、後に創立記念日として制定されました。開校当初の校区は大阪市立平野小学校の通学区域の一部に限られていましたが、1988年には校区が再編され、平野小学校の校区全体が本校の通学区域として組み入れられました。学校生活を支える給食は、1979年12月7日から開始されています。そして、本校の大きな特色の一つである服装選択の自由化は、長年の検討と試行期間を経て、2001年10月1日に正式に導入されました。

教育の特色：服装選択の自由化

大阪市立平野北中学校は、大阪市立の中学校として初めて、生徒が日々の服装を自由に選択できる制度を2001年度から実施しています。この制度導入の構想は1996年に具体化し、生徒や保護者、教職員間で議論が重ねられました。本格導入に先立ち、1997年2月（3週間）、1997年9月から12月（3ヶ月）、そして1998年10月からの3年間と、複数回にわたる試行期間が設けられ、効果検証や課題の洗い出しが行われました。これらの期間での実践を踏まえ、2001年秋に正式な制度として運用が開始されました。生徒たちは制服、体操服、または私服の中から、その日の気候や活動内容、自身の好みに合わせて服装を選ぶことが可能です。ただし、卒業式などの重要な行事においては、学校が指定する標準服の着用が義務付けられています。

教育の特色：小中連携教育

本校の教育におけるもう一つの大きな特色は、小学校との緊密な連携です。本校の通学区域が大阪市立平野小学校の通学区域とほぼ一致しているという地理的な優位性を最大限に活かしています。義務教育9年間を見通した一貫性のある教育を推進するため、教育課程の編成段階から小学校との連携を意識しており、円滑な接続を目指したカリキュラムや指導方法の検討が行われています。また、教職員間の情報交換や共同での研修に加え、小学校の児童と本校の生徒、あるいは教職員と児童・生徒が交流する機会も積極的に設けられています。こうした継続的な取り組みが評価され、2005年度には大阪市教育委員会から小中連携に関する研究指定校となりました。小学校と中学校が連携を深めることで、児童・生徒一人ひとりの成長をよりきめ細やかにサポートできる体制が築かれています。

通学区域

大阪市立平野北中学校の通学区域は、原則として大阪市立平野小学校の通学区域と同一です。具体的には、大阪市平野区内の以下の地域が含まれます。

平野馬場（一部を除く）
平野北（一部を除く）
平野元町
平野宮町
平野市町（一部を除く）
平野上町（一部を除く）
平野本町3丁目
平野本町4丁目（一部）
平野東1・2・4丁目（それぞれ一部）
西脇3丁目（一部）
加美正覚寺1丁目（一部）
加美西（一部）

交通アクセス

最寄りの公共交通機関は、JR関西本線（大和路線）の平野駅です。駅から学校までは南東方向へおよそ500メートルほどの距離に位置しており、徒歩でのアクセスが可能です。

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