大阪市立焼野小学校

大阪市立焼野小学校

大阪市立焼野小学校（おおさかしりつやけのしょうがっこう）は、大阪府大阪市鶴見区焼野一丁目に位置する公立小学校です。地域の児童数増加に伴う教育環境の課題に対応するため、計画的に設立された新しい学校であり、大阪市鶴見区内では比較的新しい歴史を持つ学び舎として知られています。

設立の背景

本校の設立には、地域の人口増加とそれに伴う児童数の増加という背景があります。特に、1990年に大阪市営地下鉄鶴見緑地線（現在のOsaka Metro長堀鶴見緑地線）が開業して以降、沿線地域の宅地化が進み、子育て世代を中心に多くの住民が移り住むようになりました。

これにより、当時近隣の多くの児童を受け入れていた大阪市立茨田北小学校では、在籍する児童数が急増し、校舎の過密化や教室の不足という深刻な問題が生じるようになりました。将来的な児童数の推移を見込むと、2010年度以降には学級数が31以上に達することが予測され、教育環境の維持が困難になることが懸念されました。

開校までの経緯

こうした状況を改善し、地域の児童たちが良好な環境で教育を受けられるようにするため、茨田北小学校の過密状態を解消するための対策が講じられることとなりました。その一つとして、茨田北小学校から一部の校区を分離し、新しい小学校を設置する計画が進められました。

新設校の設置計画は具体化し、2009年11月16日には大阪市教育委員会によって大阪市立焼野小学校の設置が正式に承認されました。そして、翌年の2010年4月1日、従来の茨田北小学校が受け持っていた校区のうち、特に北部に位置する地域を新たな通学区域として、大阪市立焼野小学校が念願の開校を迎えました。学校の誕生を祝し、2010年11月13日には開校記念式典が盛大に執り行われ、地域社会や関係者からの祝福を受けました。

教育環境と通学区域

大阪市立焼野小学校は、新しい校舎と設備を備え、児童たちが快適に学べる環境を提供しています。本校の通学区域は、以下の地域で構成されています。

大阪市鶴見区焼野1丁目
大阪市鶴見区焼野2丁目
大阪市鶴見区焼野3丁目
大阪市鶴見区浜2丁目（3番11号から3番45号まで、4番、5番）
大阪市鶴見区浜5丁目
大阪市鶴見区緑地公園（一部）

これらの地域に居住する児童が焼野小学校に通学しています。卒業後の進学先については、原則として大阪市立茨田北中学校へと進むことになります。

本校は、設立の背景にある地域社会のニーズに応えながら、児童一人ひとりの健やかな成長と学びを支える存在として、日々の教育活動に取り組んでいます。

もう一度検索