Osaka Metro長堀鶴見緑地線

長堀鶴見緑地線の概要

長堀鶴見緑地線（ながほりつるみりょくちせん）は、大阪府大阪市大正区の大正駅から門真市の門真南駅までを結ぶ大阪市高速電気軌道の路線であり、正式には高速電気軌道第7号線と呼ばれます。この路線の路線記号「N」は、主に駅番号を表示する際に使用されます。長堀鶴見緑地線は、1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」（花博）に合わせて建設され、リニアモーター式のミニ地下鉄として日本初の鉄輪式リニアを採用しています。ラインカラーは花博の会場である鶴見緑地をイメージした黄緑色です。

開業の歴史

路線の開業は1990年3月20日で、当初は京橋駅から鶴見緑地駅間の5.2 kmでした。1996年には心斎橋駅まで延伸され、「長堀鶴見緑地線」に改名されました。そして1997年には、大正駅と門真南駅へのさらなる延伸が実現しました。この経路は市の中心部で東西交通の役割を果たし、南北方向にも基本的な接続を提供しています。

軌道と車両

長堀鶴見緑地線では、標準軌（1435 mm）に基づく鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄が運行されており、全線は複線です。最高速度は70 km/hで、走行安定性と効率を兼ね備えています。また、2019年には今里筋線で使用されていた80系電車が転用され、運行体制の強化が図られました。

利用状況と運行形態

長堀鶴見緑地線の利用者数は日々変動していますが、2014年度には一日当たりの輸送人数が161,093人に達しました。しかし、その一方で、2017年度には約35億円の赤字が報告されています。

この路線では、全区間を通し運転する運航形態が採用されており、ラッシュ時には短い間隔（2～4分）で運行されます。ドア操作は運転士が運転台のモニターと駅構内のミラーを使って行いますが、特別な事情がある場合には手動でおこなわれます。

駅構造

長堀鶴見緑地線には17の駅があり、全ての駅には個々のテーマとデザインがあります。特に開業当初の区間では、各駅ごとに花のモチーフが取り入れられたデザインが施されています。安全対策として、誰もが利用しやすいバリアフリーの設備が整えられていますが、一部駅では階段やエスカレーターの設置がわずかであるため、利用者が移動に時間を要することもあります。

また、駅間は相互に接続されており、Osaka Metroの他の路線との乗り換えも可能です。特に、近年は可動式ホーム柵の設置が進められ、全駅での安全性が向上しました。最終列車では、大正駅と門真南駅間の直通運転が実施され、便利なアクセスを提供しています。

今後の展望

長堀鶴見緑地線は、今後も新たな延伸計画が検討されています。特に、大正駅から鶴町方面へと向かう新しいルートの設置が話題になっています。駅のデザインや交通システムの向上に努力しながら、地域の交通網をさらに発展させることが期待されています。

長堀鶴見緑地線は、都市交通の中核を担い、さらなる発展に向けて動き続けています。

もう一度検索