大阪市立都島第二工業高等学校

大阪市立都島第二工業高等学校

大阪市立都島第二工業高等学校は、大阪府大阪市都島区に位置した公立高等学校です。この学校は夜間定時制課程を中心に設置されており、全日制の大阪市立都島工業高等学校と校舎を共有していました。工業系の学科が中心であったものの、普通科も併設しており、生徒に多様な選択肢を提供していました。

概要

夜間課程には2学期制と単位制が導入されており、実際の履修過程に応じて3年での卒業が可能でした。2021年度の新入生をもって募集を停止し、2025年の3月に閉校されました。その後、2022年度以降は大阪府に移管され、2022年度から2024年度の間は「大阪府立都島第二工業高等学校」と名乗りました。

沿革

この学校の歴史は古く、1909年に夜間課程としてスタートしました。最初は大阪市立大阪工業学校に付属する形で、工業補習夜学校として設立されました。開校当初の校舎は、大阪市北区北野牛丸町でしたが、1925年に現在の位置に移転しました。

1935年には、青年学校令に基づいて学校の改編が行われ、大阪市立都島第二工業学校として昇格しました。第二次世界大戦中の1945年から1946年にかけては、空襲による影響でいくつかの学校が合併し、大阪市立都島第二工業高等学校として新たにスタートを切りました。

1949年には普通科が設置され、以降も工業系科目と普通科が共存する形で運営されました。1991年には土木科が都市工学科に改組され、1997年には単位制が導入されました。

移管と閉校

2020年12月、大阪市と大阪府の政策により、市立の高等学校全てが大阪府に移管されることが決定しました。この方針に基づき、都島第二工業高等学校は2021年度の新入生募集を最後に停止し、2022年度からは大阪府立都島工業高校の一部として運営されました。最終的に2025年3月にはすべての在校生が卒業し、閉校となりました。

年表

• - 1909年 - 大阪市立大阪工業学校付属工業補習夜学校が開校
• - 1920年 - 大阪市立工業補習学校に改称
• - 1924年 - 大阪市立工業専修学校へと改名
• - 1925年 - 現在の地に移転
• - 1926年 - 大阪市立都島工業専修学校に改称
• - 1935年 - 大阪市立都島第二工業学校へと名称変更
• - 1945年～1946年 - 学校の合併が行われる
• - 1948年 - 新制高等学校として正式に発足
• - 1949年 - 普通科を設置
• - 1991年 - 土木科が都市工学科に改組
• - 1997年 - 単位制課程導入
• - 2021年 - 新入生募集を停止
• - 2022年 - 大阪府へ移管
• - 2025年 - 閉校

主な出身者

• - 三並義忠氏：工学技術者、自動電気釜を開発

交通アクセス

• - Osaka Metro谷町線都島駅から徒歩数分
• - 大阪市バス「地下鉄都島」バス停よりアクセス可能
• - JR大阪環状線桜ノ宮駅から約800m

このように、大阪市立都島第二工業高等学校は長い歴史の中で継承されてきた教育機関であり、地域に重要な役割を果たしていました。

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