大阪府立たまがわ高等支援学校

大阪府立たまがわ高等支援学校の概要

大阪府東大阪市稲葉二丁目に位置する大阪府立たまがわ高等支援学校は、主に知的障害を持つ生徒を対象とした特別支援学校です。この学校は、通常の高等学校に近いカリキュラムを採用し、自立を促す就労に関する支援教育に力を入れています。160名の生徒を受け入れる体制が整えられており、2006年4月には大阪府立玉川高等学校の跡地に高等部として設置されました。

この学校では、特別支援学校としては珍しい入学者選抜を実施しており、学校の特色をより一層際立たせています。さらに、スクールバスや給食の提供は行っておらず、生徒たちは公共交通機関を利用して通学し、昼食は各自が持参するスタイルが採られています。学区は大阪府全域に広がっているものの、寄宿舎は設けられていません。

共生推進教室

創立以来、健常者と共に学ぶことができる「共生推進教室」が設置され、大阪府立枚岡樟風高等学校内にその活動の場があります。また、2010年度には大阪府立千里青雲高等学校、芦間高等学校、久米田高等学校に、2015年度には金剛高等学校にも教室が増設されるなど、徐々に活動の幅を広げています。ここに通う生徒は、たまがわ高等支援学校の学籍を維持しながら、通学先の高校に週4日通うことができます。指導は通学先あるいはたまがわ高等支援学校の教職員が共同で担当します。

ただし、千里星雲高等学校や久米田高等学校の共生推進教室は、他の特別支援学校に移管され、現在、共生推進教室の拠点は枚岡樟風高等学校と金剛高等学校の2校に限られています。定員制が敷かれ、各学年において各校3名の生徒が受け入れられています。

クラブ活動

体育活動も盛んで、特にバスケットボールやサッカーなどの競技においては、大阪府内の特別支援学校で指折りの実力を誇ります。サッカー部は全国知的障害者高等部サッカー大会に出場しており、第1回大会と第3回大会に参加しましたが、第3回大会では見事第3位を獲得しています。

学科とカリキュラム

たまがわ高等支援学校には、3つの職業学科が設置されており、それぞれが特有の2つの分野を持っています。これらの学科は以下の3つから構成されます。

• - ものづくり科（産業基礎分野、食品生産分野）
• - 福祉・園芸科（福祉分野、園芸分野）
• - 流通サービス科（バックヤードサービス分野、オフィスサービス分野）

さらに、職業関連の共通履修分野においては、「清掃・後片付け分野」や「販売分野」といった専門教科が用意されています。それに加え、国語、数学、社会、理科、芸術、保健体育、家庭、英語、情報などの一般教科も学ばれ、しっかりとした基礎学力や自立に向けた活動が行われています。

アクセス

学校までの交通ルートは、近鉄奈良線の河内花園駅から北に約900メートルの位置にあります。アクセスも便利で、生徒たちの日常生活を支援しています。

これらの要素が集まり、大阪府立たまがわ高等支援学校は知的障害を持つ生徒にとって重要な自立支援の場となっています。

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