大阪府立化学工業専門学校 (旧制)

大阪府立化学工業専門学校

大阪府立化学工業専門学校（略称：化工専）は、1943年（昭和18年）に設立された公立の旧制専門学校です。設立当初は大阪府立堺高等工業学校（堺高工）という名称でした。

概要

第二次世界大戦中、工業技術者の需要が高まる中、国策に基づいて高等工業学校が増設されました。大阪府立堺高等工業学校もその一つとして設立され、当初は工業化学科と金属工業科の2学科からスタートし、その後6学科まで拡充されました。

戦後、大阪府立堺工業専門学校、さらに大阪府立化学工業専門学校と名称を変更し、新制大阪府立浪速大学工学部（現在の大阪府立大学工学部）へと発展しました。

同窓会は「大阪府立大学工学部同窓会」として、新制大学の卒業生と合同で組織されています。ただし、実際には化工専の出身者は学科ごとの同窓会に参加することが多いようです。

沿革

堺高等工業学校時代

1943年3月18日：専門学校令に基づき、大阪府立堺高等工業学校が設立。
大阪府立堺工業学校（現在の大阪府立堺工科高等学校）に併設される形で開校。
1943年4月15日：開校式および第1回入学式を挙行。
本科（修業年限3年）に工業化学科と金属工業科を設置。
1944年2月：化学機械科、石油工業科（燃料科）を設置。
1944年3月：工業化学科を化学工業科に改称。
1945年4月：ゴム工業科を設置。

堺工業専門学校・化学工業専門学校時代

1946年3月2日：大阪府立堺工業専門学校に改称。
1946年3月30日：大阪府立化学工業専門学校に改称。
本科に化学工業科、金属工業科、化学機械科、燃料科、ゴム工業科、工業経営科（新設）を設置。
1948年4月：燃料科を化学工業科に統合。
1949年4月：新制大阪府立浪速大学が発足。
化工専は官立大阪工専などと共に、工学部の母体となる。
浪速大学の本部は、当初は旧化工専の校舎に置かれた（1957年3月に中百舌鳥キャンパスに移転）。
1951年3月：旧制大阪府立化学工業専門学校が廃止。

校地

設立当初、堺市耳原町（現在の堺市堺区大仙中町）の大阪府立堺工業学校（現在の大阪府立堺工科高等学校）に併設され、廃止まで同校地を使用しました。この場所は、同じく新制大阪府立大学工学部の母体となった官立大阪工専も、発足当初（1939年-1940年）に使用していました。

歴代校長

中野益利（大阪府立堺工業学校校長を兼任）

著名な出身者

（情報なし）

脚注

（情報なし）

関連書籍

作道好男・作道克彦（編）『大学の歴史 : 大阪府立大学工学部』教育文化出版教育科学研究所、1982年7月

関連項目

大阪府立堺工科高等学校
旧制専門学校
学制改革

外部リンク

大阪府立大学
大阪府立大学工学部同窓会

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