大阪府道・兵庫県道603号能勢猪名川線

大阪府道・兵庫県道603号能勢猪名川線

大阪府道・兵庫県道603号能勢猪名川線（おおさかふどう・ひょうごけんどう603ごう のせいながわせん）は、日本の近畿地方に位置する大阪府と兵庫県が共同で認定・管理する一般府県道です。大阪府豊能郡能勢町を起点とし、兵庫県川辺郡猪名川町を終点としています。

概要

本路線の起点は、大阪府豊能郡能勢町今西に位置しており、ここでは兵庫県道・大阪府道602号島能勢線と接続しています。終点は、兵庫県川辺郡猪名川町紫合（しお）にある紫合堂田交差点で、主要地方道である兵庫県道68号川西三田線に接続しています。

道路の総延長距離は、およそ9.5キロメートルです。

路線の大部分は、2車線構造が確保されており、通常の車両の対向・すれ違いは比較的容易に行えます。しかし、特に大阪府と兵庫県の県境を跨ぐ区間は、山間部を通過するため、急勾配やカーブが連続する、起伏に富んだ峠道となっています。このため、この区間を走行する際には、周囲の状況や路面状況に十分注意が必要です。

歴史

本路線は、1950年代後半にその原型が形作られました。最初に、1959年（昭和34年）11月9日に兵庫県によって「県道111号」として認定されました。その約3週間後の同年12月1日には、大阪府側も単独で「一般府道4号」として認定を行い、両府県にまたがる路線としての性格を持ち始めました。

その後、大阪府においては、主要地方道と一般府県道の路線番号体系が見直され、1984年（昭和59年）に大阪府側の路線番号が「103号」に変更されることとなりました。

さらに時が経ち、1994年（平成6年）4月には、両府県の路線番号を統一する措置が取られ、現在の「603号」となりました。これにより、路線の管理番号が一本化され、現在の名称である大阪府道・兵庫県道603号能勢猪名川線として広く認識されるようになりました。

主な道路施設

路線沿いには、いくつかの橋梁が架けられています。主なものを挙げると以下のようになります。

• - 大阪府内

大木橋（山田川、豊能郡能勢町）
稲地橋（長谷川、豊能郡能勢町）

• - 兵庫県内

山田橋（川辺郡猪名川町）

地理

本路線が通過する自治体は、以下の2つの府町です。

• - 大阪府

豊能郡能勢町

• - 兵庫県

* 川辺郡猪名川町

主要な接続道路は、起点である能勢町今西で接続する兵庫県道・大阪府道602号島能勢線と、終点である猪名川町紫合の紫合堂田交差点で接続する兵庫県道68号川西三田線です。

沿線には、専修学校猪名川甲英高等学院などの施設が存在します。

この道路は、大阪府北西部と兵庫県南東部を結ぶ地域間のアクセスルートとして機能しており、特に能勢町と猪名川町間の移動において利用されています。府県境の峠道はその地理的景観とともに、路線の特徴の一つとなっています。

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