大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎

大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎について

大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎は、大阪府大阪市天王寺区に位置する国立高等学校です。この学校は、大阪教育大学の附属校であり、略して「附属天王寺」や「附天」とも呼ばれています。在校生や卒業生の中では「附高」という呼称が一般的です。

教育理念と概要

この高校は、生徒の自主性を重んじた教育を施しており、自治会行事を通じて生徒自身が企画や運営に関与します。教育課程は教育基本法や学校教育法に基づき、基礎知識の徹底理解を促し、学力の向上に努めています。特に2年生までは文系と理系のクラス分けを行わず、基本的な授業を全員で受けることで横のつながりを強めています。

また、学校独自の科目である「高2地学実習」や、希望者を対象とした「スーパーサタデー」といった土曜講座も行い、充実したカリキュラムを提供しています。2009年から2013年度、さらに2015年から2019年度には「スーパーサイエンスハイスクール（SSH）」に指定されており、科学的探究心を育むプログラム「科学のもり」が実施されています。

さらに、校内に設けられたビオトープ「天王寺学びのもり」と「道草館」は、地域の防災活動や屋外での読書活動を推進するユニークな試みに寄与しています。これにより、生徒は自然と触れ合いながら学びの環境を享受しています。

自治会行事

この学校の特徴の一つは、自治会行事です。これらは予め計画された年次行事として、各有志が集まって原案を作成し、自治会代表委員会に提出して承認を得てから実施されます。主な行事として「附高祭」「音祭」「百粁徒歩」があり、それぞれの行事には独自の魅力があります。

• - 附高祭：2学期の始業に合わせて行われ、クラス演劇やデコレーションが催されます。前夜祭では借り物競争や「附高生の主張」が行われ、さらにはプロジェクションマッピングが導入されるなど、年々進化を見せています。
• - 音祭：クラスごとの合唱コンテストで、選曲や編曲、練習は各クラスの自由となっています。生徒同士の絆を深める良い機会となっています。
• - 百粁徒歩：歴史的な街道を一昼夜にわたって歩く伝統行事であり、長時間を共にすることで仲間意識が育まれます。

他の付属校との関係

同じ敷地内には附属天王寺中学校がありますが、附属天王寺小学校は少し離れた場所に位置しています。附属天王寺中学校から高校へはほぼ全員が進学しています。また、同じ大学附属の他の校舎とは基本的に生徒間の交流は少ないものの、教員の転任や非常勤講師の派遣によって、一定の情報交換があります。

交通アクセスと沿革

学校は寺田町駅から至近で、通学に便利な立地にあります。1956年に大阪学芸大学附属高等学校として開校し、その後大学名の変更や法人化に伴い、名称が数回変更されています。

著名な出身者

政治、学問、ビジネス、芸能など多岐にわたる分野で活躍する著名な卒業生がいます。例を挙げると、参議院議員の世耕弘成氏やノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏が同級生であることが挙げられます。

このように、大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎は、生徒の成長を促す理想的な環境を提供する学校として、今もなお進化を続けています。

もう一度検索