大阪暮色

大阪暮色

楽曲情報

「大阪暮色」（おおさかぼしょく）は、1985年7月20日に発売された、韓国出身の歌手、桂銀淑の記念すべき日本デビューシングルです。発売元は東芝EMIでした。

背景とリリース

桂銀淑は、韓国において既にモデルや歌手としてキャリアを積んでいましたが、日本での新たな活動を目指し来日しました。彼女は作曲家として知られる浜圭介氏に師事し、厳しい歌唱レッスンを経て、この「大阪暮色」で日本の音楽シーンに第一歩を踏み出しました。

楽曲の特徴とヒット

この楽曲の最大の特徴は、親しみやすい大阪弁で歌われている点にあります。歌詞は、別れを経験した女性の切ない心情を大阪の街を背景に描いており、多くの聴衆の共感を呼びました。

発売当初、この曲は特に大阪府内の有線放送で大きな反響を呼びました。その人気は口コミやリクエストを通じて徐々に広がり、全国へと波及していきました。結果として、「大阪暮色」は桂銀淑にとってデビュー曲でありながら、瞬く間に彼女を代表するヒット曲の一つへと押し上げることになりました。

収録曲

本シングルには以下の2曲が収録されています。

A面：大阪暮色
演奏時間：3分33秒
作詞・作曲：浜圭介
編曲：高田弘

B面：夢やつれ
演奏時間：3分25秒
作詞：里村龍一
作曲：浜圭介
編曲：高田弘

カバーされたアーティスト

「大阪暮色」は、発表後も多くの歌手によってカバーされ、歌い継がれています。主なカバーの例は以下の通りです。

香西かおり（1995年 / アルバム『綴織百景 VOL.5 大阪物語』収録）
大月みやこ（2003年 / アルバム『浪速演歌をうたう』収録）
神野美伽（2007年 / アルバム『～まいどおおきに～ 浪花演歌集』収録）
北原ミレイ（2014年 / アルバム『ミレイの演歌』収録）
パク・ジュニョン（2017年 / アルバム『街の風景（京阪神編）』収録）
丘みどり（2018年 / アルバム『～彩歌～いろどりうた』収録）
山口かおる（2019年 / アルバム『山口かおる歌謡曲集3 ～VOICE～』収録）

関連事項

本楽曲は、1985年から1986年にかけての日本の音楽シーンを彩った一曲として位置づけられます。
歌詞に大阪の地名や風景が描かれていることから、大阪市をテーマにした「ご当地ソング」の一つとしても挙げられます。

「大阪暮色」は、桂銀淑の日本での成功の礎を築いた重要な楽曲であり、発売から時を経た現在も、多くの演歌ファンに愛され続けています。

もう一度検索