大阪樟蔭女子大学短期大学部

大阪樟蔭女子大学短期大学部：沿革と特色

大阪樟蔭女子大学短期大学部（以下、樟蔭女子短大）は、1987年に学校法人樟蔭学園により、奈良県香芝市に設立された私立短期大学です。本稿では、その前身である樟蔭女子短期大学の時代から、2015年の廃止に至るまでの歴史、教育内容、学生生活について詳しく解説します。

概要

樟蔭女子短大は、大阪樟蔭女子大学の姉妹校として設立されました。当初は日本文化史科、日本文学科、英米語科の3学科体制でスタートし、1991年には人間関係科を増設し、4学科体制となりました。しかし、2000年代に入ると学科の再編が進み、2001年には日本文化史科、日本文学科、英米語科の募集を停止。2009年には人間関係科をキャリアデザイン学科に改組し、定員も削減されました。2011年には短期大学自体の学生募集を停止し、2015年に廃止されました。

教育と研究

最盛期には、日本文化史、日本文学、英米語、人間関係の各学科が設置されていました。これらの学科では、専門知識の習得だけでなく、海外研修などを通じて国際感覚を養う教育も行われていました。特に、ニュージーランドやヨーロッパでの海外研修は、学生にとって貴重な経験となっていたようです。

学科構成の変遷

1987年
日本文化史科（入学定員50名）
日本文学科（入学定員100名）
英米語科（入学定員150名）
1991年
人間関係科（入学定員100名）を新設
2000年
日本文化史科、日本文学科、英米語科の学生募集を停止
2009年
人間関係科をキャリアデザイン学科に改組（入学定員40名に減員）

学生生活

樟蔭女子短大では、クラブ活動やサークル活動も活発に行われていました。体育系ではテニス、ゴルフ、スキー、卓球、ダンスなど、文化系ではESS、ボランティア、茶華道、箏曲、アンサンブル、陶芸など、多彩な活動がありました。また、学園祭は「若樟祭」と呼ばれ、毎年10月頃に開催され、プリンセスコンテストなどのイベントで盛り上がっていました。

キャンパス

当初は独自のキャンパスを持っていましたが、大阪樟蔭女子大学関屋キャンパスが設置されてからは、大学と共同で使用するようになりました。

卒業後の進路

卒業生は、系列の大阪樟蔭女子大学への編入学のほか、追手門学院大学、愛知大学、関西大学、大阪大谷大学など、様々な大学へ進学していました。

基礎データ

所在地：奈良県香芝市関屋958
交通アクセス：近鉄大阪線関屋駅
カレッジマーク：楠をイメージ
校章：菊水をモチーフ

大学関係者

井上秀雄：元学長
松嶋尚美：卒業生（元オセロ）

樟蔭女子短大は、短期間の歴史でしたが、多くの学生を社会に輩出してきました。廃止後も、その精神は姉妹校である大阪樟蔭女子大学に受け継がれています。

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