大阪百万円

大阪百万円

大阪百万円（おおさかひゃくまんえん）は、1963年5月6日生まれの元お笑い芸人及び元俳優で、本名は菊池隆（きくち たかし）です。彼は大阪府出身で、1985年にビートたけしの弟子として芸能界に足を踏み入れました。彼の芸名の由来は、東京に出る際に持参した100万円から来ており、本来はそのお金を生活費として使う予定だったそうですが、早々にお金を使い果たしてしまったというエピソードがよく知られています。

来歴

大阪百万円は、高校卒業後、一般企業に勤務しましたが、その後退社して芸人の道を選びました。たけし軍団にはその2軍の「たけし軍団セピア」に所属し、ビートたけしや先輩芸人たちと共に活動しました。彼は普段は静かで無口ですが、芸を演じる際には表情豊かで、そのリアクションが高く評価されました。特に、たけしの初期の頃と重なり合う彼のスタイルは、多くの関係者からも注目を集めました。

しかし、芸人としての活動は厳しく、当時のたけし軍団は非常に忙しいスケジュールだったため、ただテレビに出演することに疑問を抱いていたことが彼の決断につながります。そんな中で、彼はストリップ劇場での修行を直訴し、先輩芸人たちの過酷な指導に耐え抜いた結果、1年後にはたけし軍団へ戻ることとなります。

1986年12月には、ビートたけしと共に講談社を襲撃し、物議を醸す事件に巻き込まれ、逮捕されるというトラブルも経験しました。彼は生放送のバラエティ番組では中心となって企画を進行することもありましたが、ダンカンからの暴力を受けたことがきっかけで、自身と共に離脱を決意します。

その後、小規模な俳優事務所に移籍し、テレビドラマやオリジナルビデオに出演しましたが、事務所とのトラブルが続き、ショービジネスから身を引くこととなります。

主な出演作品

彼の主な出演作品には、テレビの「代表取締役刑事」や「火曜サスペンス劇場」などがあります。また、NHKの大河ドラマ「太平記」では石の家来役としての出演も果たしました。オリジナルビデオ作品『静かなるドン』には主要キャストの一人として出演していました。その後、彼の姿は映像作品から消え、2020年代からは連絡の取れない権利者として記録されています。

大阪百万円は様々な経験を経て、芸能界から離れたものの、彼の存在はビートたけしや彼の弟子としての活動の中で印象に残る存在として語り継がれています。

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