大阪重粒子線センター

大阪重粒子線センター：最先端のがん治療拠点

大阪市中央区大手前にある大阪重粒子線センターは、府内初となる重粒子線がん治療施設として、高度ながん治療を提供しています。2018年10月の開院以来、多くの患者さんにとって希望の光となる治療実績を積み重ねています。

センター設立までの道のり

このセンターの設立は、2010年の成人病センター整備基本構想や、2011年の大阪府議会における最先端医療技術導入構想に基づいています。2013年には、民間事業者による「重粒子線がん治療施設整備運営事業」の公募が行われ、医療法人協和会を中心としたグループが事業者に選定されました。このグループには、グリーンホスピタルサプライ、日建設計、鹿島建設、そして当初は東芝（後に日立製作所に変更）といった企業が参加し、センター建設を推進しました。

綿密な計画と建設を経て、2017年9月に施設が竣工。そして、2018年10月、待望の治療開始となりました。2020年12月までの治療実績は延べ1,054例に上り、その高い技術力と治療効果が証明されています。

施設概要：最新の技術と快適な環境

大阪重粒子線センターは、シップヘルスケアホールディングスが主要株主である大阪重粒子線施設管理株式会社が建物整備と管理を行っています。大阪府立病院機構所有の敷地に位置し、敷地面積5,398㎡、延床面積8,849㎡の鉄骨造3階建ての建物です。日建設計による設計、鹿島建設による施工、そして高さ21.6mという堂々とした佇まいが特徴です。3室の治療室（6ポート）を備え、患者さんの治療をスムーズに行う体制が整っています。

さらに、大阪都市景観建築賞第39回奨励賞を受賞するなど、建築デザインにおいても高い評価を得ています。

診療科と連携

センターの主要な診療科は放射線科です。重粒子線治療に特化した高度な専門知識と技術を持つ医師や医療スタッフが、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供することに尽力しています。また、隣接する大阪国際がんセンターとの連携も密に行い、地域がん医療における重要な役割を担っています。

まとめ：未来への希望を届ける医療機関

大阪重粒子線センターは、最先端技術と高い専門性、そして患者さん中心の医療提供を理念に、がん治療に取り組んでいます。今後も、技術革新への対応や地域医療への貢献を通じて、多くの患者さんにとって希望の光となる医療機関であり続けるでしょう。

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