大阪金剛インターナショナル小学校・中学校・高等学校

大阪金剛インターナショナル小学校・中学校・高等学校の概要

大阪金剛インターナショナル小学校・中学校・高等学校は、大阪市住之江区に位置する私立の教育機関です。この学校は、在日韓国人の子どもたちに向けた教育を目的として設立されましたが、実際には国籍を問わず入学が可能です。学校は文部科学省の定める教育課程に基づき、朝鮮語、韓国の地理、歴史、文化に関する科目も取り入れており、日韓両国の教員が協力してグローバル人材の育成に努めています。

教育の特色

この学校の特筆すべき点は、高校には特進コースが設けられており、日本および韓国の大学への進学を希望する生徒に向けた特別カリキュラムがあります。また、小学校から英語教育が行われており、中学校では大手英会話学校との提携により英語の授業が展開されています。加えて、放課後には英検対策の授業があり、生徒の語学力向上に十分に配慮されています。朝鮮語においても、小学校の段階からイマージョン教育に取り組み、基礎的な語学力を培う努力がされています。

進学の可能性

大阪金剛インターナショナルは、日本と韓国の両方から認可されているため、両国の大学への進学が可能です。実際、多くの生徒が同志社大学法学部等、さまざまな大学に指定校推薦により進学しています。中高生の教育は、厳格な学力向上を目指し、多様な言語が学ばれる中で、グローバルな視点を持った人材の育成が図られています。

授業料について

授業料は、高校で年間483,360円と設定されており、一般的な私立高校に比べて比較的低い水準です。また、授業料無償化制度により、家庭の年収によっては授業料が無償になる場合があります。小中学校も他の私立学校と比べて低い授業料で運営されており、経済的な負担を軽減しています。

校舎の移転

校舎はかつて大阪市西成区にありましたが、交通インフラの整備に伴い、2007年に住之江区の新しい校舎へと移転しました。この移転により、より良い教育環境が整えられ、生徒たちが充実した学校生活を送れるようになっています。

奨学金と支援制度

金剛学園では「金剛学園就学支援制度」に基づき、学業奨励奨学金やスポーツ奨励奨学金など多様な奨学金が提供されています。また、韓国語能力試験（TOPIK）や英検合格者に対する語学奨励金の支給や、成績優秀者向けの特別奨学金制度も実施されており、学生の学力向上をサポートしています。

教育方針

学校はアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーに基づき、教育を行っています。入学者には異文化の理解や国際交流に関心を持つ生徒が求められ、教育課程では確かな基礎学力の定着とともに、個々の応用力の向上を図ります。卒業時には、多様な国際的スキルや社会人としてのマナーを身につけた生徒の育成が目指されています。

沿革

この学校の沿革は1946年に遡り、西成朝鮮人教育会が設立され、1950年には金剛小学校として開校しました。その後、学校法人としての認可を受け、金剛中高等学校と改名されるなど、長い歴史を持っています。校名は2021年に大阪金剛インターナショナル小中高等学校に変更され、国際的な教育機関としての認識を強めています。

交通アクセス

大阪金剛インターナショナルへは、ニュートラムのトレードセンター前駅から約600メートル、Osaka Metroのコスモスクエア駅からは約800メートルの距離に位置しており、小学生向けにスクールバスも準備されています。

このように、大阪金剛インターナショナルでは、国際的な視野を持ち、自らのアイデンティティを尊重しながら、多文化共生社会に貢献できる人材の育成に力を注いでいます。

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