大陰唇

大陰唇（だいいんしん）について

概要

大陰唇は女性の外陰部に位置し、左右に一対ある皮膚の構造です。これは、脂肪組織が豊富で、尿道口や生殖器の内部を守る重要な役割を担っています。発生学的には、男性の陰嚢の皮膚に相当し、大小の陰唇が合わさることで形成されます。このため、陽性線と呼ばれる中央の縫い目は、大陰唇が形成される際の癒着の後とも考えられています。

解剖学的構造

大陰唇には、前方で合わさる部分を「前陰唇交連」、後方で合わさる部分を「後陰唇交連」と呼ぶ区分があります。その中央には「陰裂」という縦に裂けた溝が存在し、これが左右の大陰唇を分けている構造です。

思春期における変化

思春期を迎えると、大陰唇は脂肪が増加し、より大きく、丸みのある形状に変わっていきます。また、恥丘や大陰唇全体の皮下脂肪が発達し、膨隆が見られるようになります。この時期には、色合いも徐々に暗くなることがあります。

特に、乳房の発育段階であるタナー段階がIIIまたはIVに達すると、陰裂に沿って陰毛が生えてくるようになります。この陰毛の発生は内側から始まり、初めは足を揃えた状態では目に見えにくいでしょう。その後、陰毛は陰裂以外の部分にも広がることになります。

大陰唇と小陰唇との関係

大陰唇の内側には「小陰唇」という薄い肉びらが存在しています。小陰唇は大陰唇に比べて小さく、質感も異なりますが、共に外陰部の保護を行う働きを持ちます。

まとめ

大陰唇は女性の生殖器における重要な構成要素であり、外部からの刺激に対する防御機能や、思春期以降の変化が女性の身体においていかに影響を与えるかを示すものです。これにより、女性の生理的および生理的な健康が維持されます。本項目を通じて、大陰唇の重要性や機能について理解を深めていただければ幸いです。

関連項目

• - 陰唇
• - 小陰唇

もう一度検索