大非常線

大非常線（だいひじょうせん）

『大非常線』は1976年に日本で制作された刑事ドラマです。この作品は、1976年1月23日から3月26日まで、NETにて毎週金曜日の21時から21時54分まで放送されました。全10話がカラー・アナログ形式で制作されており、視聴者に強烈な印象を残しました。作品の舞台は架空の捜査部門である警視庁捜査第五課（通称「デンジャー」）で、そこに所属する刑事たちの捜査や人間関係を描いています。

この作品は、視聴率に苦戦した前番組『燃える捜査網』の終了を受けてスタートしました。前番組のキャストやスタッフの多くが本作に参加しており、千葉真一、谷隼人、志穂美悦子は役名を変えて続投しました。新たに加入した脚本チームには、映画『エル・トップ』などに関わった小川英率いるジャック・プロダクションのメンバーが名を連ねています。『ザ★ゴリラ7』以来、千葉真一がNET系列の金曜21時台に主演したドラマとしては最後の作品となりました。

キャスト

本作の主要キャストは次の通りです。千葉真一が演じる五代刑事を中心に、谷隼人の高山刑事、川地民夫の井手刑事、大門正明の新川刑事、井上誠吾の伊丹刑事、志穂美悦子の桂木刑事、ひし美ゆり子の若林刑事、北村和夫の相良課長が登場し、役割を分担しながら物語を展開させます。

スタッフ

本作の制作には、多くの技術者やクリエイターが関わっています。プロデューサーには宮崎慎一、佐伯明、加藤貢らが名を連ねており、音楽は渡辺宙明が担当しました。撮影は相原義晴、吉田重業、藤本茂らによって行われ、映像のクオリティを高めるため多くのスタッフが尽力しました。

音楽

このドラマには、印象的なオープニング・エンディングテーマが存在します。オープニングテーマは「グレートマジンガー」の挿入歌「ビューナスAの歌」のインスト版で、エンディングテーマには中村しのぶが作詞し、渡辺宙明が作曲・編曲した「哀愁のスキャット」が用いられています。

ネット配信

2022年12月から2023年3月にかけて、YouTubeの「東映シアターオンライン」で1話ずつ期間限定で配信が行われました。また、Amazon Prime Videoでも有料配信されています。

『大非常線』は、当時の刑事ドラマの他作品と異なる独自の魅力を持ち、視聴者に強い印象を残しました。今もなお評価されるこのドラマは、日本のテレビ史における重要な作品として位置づけられています。

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