大須ういろ

株式会社大須ういろ：名古屋を代表する和菓子の老舗

愛知県名古屋市に本社を置く株式会社大須ういろは、創業以来、名古屋名物ういろうをはじめとする和菓子の製造・販売で地域社会に貢献し続けている老舗企業です。緑区に本社、中区大須に本店を構え、伝統を守りながらも常に新しい商品開発に取り組む姿勢が特徴です。

創業から続く伝統と革新

1947年の創業以来、大須ういろは名古屋の街とともに歩んできました。当初は大須で小さな店としてスタートしましたが、次第にその評判は広がり、1949年には合資会社として設立。その後、東京駅八重洲口への出店や、看板商品のういろうにこしあんを入れた新商品「ないろ」の発売など、積極的な事業展開を通じて成長を遂げました。

近年では、現代のニーズに合わせた商品開発にも力を入れています。「みいろ」「ういろないろパイ」「ういろケーキ」「ないろケーキ」「シューういろ」「ウイロバー」など、伝統的なういろうをベースにしながらも、斬新なアイデアを取り入れた多彩な商品を次々と発表し、幅広い世代の顧客を獲得しています。2020年には松坂屋名古屋店に新ブランド「初ーうい」の専門店を開設するなど、積極的なブランド展開も展開しています。

名古屋の街に深く根付いた存在

大須ういろは、その製品だけでなく、CMソングでも広く知られています。東海地区では、親しみやすいメロディーとキャッチーなフレーズで長年親しまれてきました。特に「ぼんぼんぼ〜んと時計が三つ」で始まるCMソングは、世代を超えて多くの人々に愛されています。かつては、CBCラジオと東海ラジオで放送された2局同時CMは、地域社会に深く根付いた大須ういろの象徴的な存在でした。

多様な商品と販売網

大須ういろの商品は、ういろうだけでも白、茶、桜、黒、柚など様々な種類があり、その多様なバリエーションが魅力です。定番のういろうに加え、「ないろ」「手造りみいろ」「ばななういろ」など、独自の工夫を凝らした商品も人気です。和菓子以外にも、きしめんや味噌煮込みうどんといった麺類も製造・販売しており、幅広いニーズに対応しています。販売は直営店を中心に展開し、本店・大須北店、本部店（大高工場直売店）の3店舗を愛知県名古屋市に構えています。

メディアへの積極的な取り組み

大須ういろは、ラジオCMのみならず、様々なメディアを通じて積極的に自社製品をPRしています。東海ラジオ、CBCラジオ、FM AICHIといった地元ラジオ局への番組スポンサーとして参加し、親しみやすさを演出しています。また、テレビ愛知の「土曜スペシャル」や中京テレビの「キャッチ！」など、ローカル番組へのスポンサー参加も積極的に行っています。これらの活動を通じて、大須ういろは名古屋の街とより一層深い繋がりを築き、地域社会への貢献を続けています。

未来への展望

長年にわたる歴史と伝統を誇る大須ういろは、これからも伝統を守りながら、新たな挑戦を続けていくことでしょう。時代に合わせて進化を続けながら、名古屋の食文化を支える企業として、さらなる発展が期待されます。

主な商品

和菓子: ういろう（白、茶、桜、黒、柚）、栗蒸し羊羹、ないろ、手造りみいろ、ばななういろなど
麺類: きしめん、味噌煮込みうどん

直営店

本店・大須北店（名古屋市中区大須）
本部店（大高工場直売店）（名古屋市緑区清水山）

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