大麻生駅

大麻生駅（おおあそうえき）

概要

大麻生駅は、埼玉県熊谷市大麻生に位置する、秩父鉄道秩父本線の鉄道駅です。地域に根差した駅として、地元住民の通勤・通学などの日常生活を支えています。正式な駅名は「おおあそう」と読みます。

歴史

この駅は、今から一世紀以上前の1901年（明治34年）10月7日に開業しました。地域の発展と共に歩んできた歴史ある駅です。近年では、駅の利用形態に変化が見られました。2022年（令和4年）3月12日からは、ICカード「PASMO」を含む全国相互利用対応の交通系ICカードが利用できるようになり、利便性が向上しました。これと同時に、駅係員の配置が終了し、無人駅となりました。

駅構造

駅は地上にあり、島式ホームを1面備え、2本の線路が敷かれています。駅舎は開業以来と思われる木造の建物が現存しており、歴史を感じさせます。現在は無人駅ですが、ICカードを利用するための簡易改札機が設置されています。無人化される前は、業務委託駅として運営されており、熊谷駅の管理下で駅員が特定の時間帯に勤務していました。駅員の勤務時間は曜日によって異なり、平日は月・水・金曜日の午前帯（7:15～14:15）、火・木曜日の午後帯（12:15～19:15）、そして土休日は日中の時間帯（8:00～16:00）に限られていました。駅構内、改札を通った場所に水洗式のトイレが設置されています。

利用状況

近年の利用状況を示すデータとして、2019年度の1日平均乗車人員は111人でした。この数値からは、駅が主に地域住民の生活に密接に関わっていることがうかがえます。

のりば

ホームは1面2線の構造ですが、具体的なのりば番号や発着する列車の方面に関する詳細は、提供された情報には含まれていません。

駅周辺

駅の周囲には、自然環境と生活関連施設が混在しています。近くには埼玉県内を流れる主要な河川である荒川があり、その景観を楽しむことができます。また、主要幹線道路として国道140号や、埼玉県道47号深谷東松山線が通っており、周辺地域へのアクセスに利用されています。荒川を渡る押切橋も比較的近い場所にあります。公共施設としては熊谷市役所大麻生出張所が置かれ、教育機関としては熊谷市立大麻生小学校および熊谷市立大麻生中学校があり、地域の教育の中心となっています。その他、秩父鉄道の車両基地である広瀬川原車両基地や、広大な敷地を持つ荒川大麻生公園、大麻生ゴルフ場なども周辺に位置しています。

アクセス

駅前には路線バスの乗り場はありません。バスを利用する場合は、駅から徒歩約4分程度の距離にある国道140号（旧道）沿いに設置された「大麻生駅入口」停留所まで移動する必要があります。この停留所からは、熊谷市が運営するコミュニティバス「ゆうゆうバスさくら号」（運行は協同バスが受託）が利用できます。

隣の駅

秩父鉄道秩父本線の各駅停車を利用した場合、大麻生駅の隣駅は以下の通りです。

* ひろせ野鳥の森駅 (CR 12) - 大麻生駅 (CR 13) - 明戸駅 (CR 14)

なお、ひろせ野鳥の森駅と大麻生駅の間には、貨物駅である広瀬川原駅が存在します。秩父鉄道を走る優等列車、具体的にはSLパレオエクスプレスや急行「秩父路」は、大麻生駅には停車せず、通過扱いとなります。

特記事項

大麻生駅は、過去に特撮テレビドラマのロケーション撮影に使用されたことがあります。特に、「スーパー戦隊シリーズ」のいくつかの作品に登場しており、具体的には「太陽戦隊サンバルカン」（第39話の一部シーン）、「超電子バイオマン」（第16話および第26話の一部シーン）、「電撃戦隊チェンジマン」（第43話の一部シーン）などで、駅の様子や周辺が映し出されました。

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