天の守護神

天の守護神 (Abraxas): サンタナの金字塔

『天の守護神』（原題: Abraxas）は、ラテン・ロックの先駆者サンタナが1970年に発表した2作目のアルバムです。このアルバムは、バンドにとって初の全米1位を獲得するという大きな成功を収め、サンタナの名を世界に知らしめました。

アルバムの特徴

『天の守護神』は、ラテン音楽、ロック、ブルース、ジャズなど、多様な音楽的要素を融合させたサウンドが特徴です。カルロス・サンタナの独特なギタープレイと、パーカッションのリズムが絡み合い、他に類を見ない音楽体験を生み出しています。

アルバムには、「ブラック・マジック・ウーマン/ジプシー・クイーン」や「僕のリズムを聞いとくれ」といった代表曲が収録されています。「ブラック・マジック・ウーマン/ジプシー・クイーン」は、フリートウッド・マックのカバーとガボール・ザボのカバーを組み合わせたメドレーで、サンタナならではのアレンジが光ります。この曲はシングルとしてもリリースされ、全米4位のヒットを記録しました。「僕のリズムを聞いとくれ」もシングルカットされ、全米13位となっています。

評価

『天の守護神』は、音楽評論家からも高い評価を受けています。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では、205位にランクインしました。これは、このアルバムが音楽史における重要な作品であることを示しています。

ジャケット

アルバムのジャケットを飾る絵は、マティ・クラーワインが1961年に制作した『受胎告知（Annunciation）』です。幻想的で美しい絵画が、アルバムの神秘的な雰囲気を高めています。

収録曲

アルバムには、インストゥルメンタル曲も多数収録されており、サンタナの音楽性の幅広さを感じることができます。

風は歌い、野獣は叫ぶ
ブラック・マジック・ウーマン/ジプシー・クイーン
僕のリズムを聞いとくれ
ネシャブールのできごと
全ては終わりぬ
マザーズ・ドーター
君に捧げるサンバ
ホープ・ユー・アー・フィーリング・ベター
* エル・ニコヤ

まとめ

『天の守護神』は、サンタナの代表作としてだけでなく、ロック史に残る名盤として、今もなお多くの人々に愛されています。ラテン・ロックの魅力を存分に味わえるこのアルバムを、ぜひ一度聴いてみてください。

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