天使の唄

天使の唄

『天使の唄』は、牧村久実によって描かれた日本の漫画作品です。1997年に『Kiss増刊 デザート』（講談社）にてプロローグとなる読切「雪の声」が掲載され、その後、同誌の1997年第5号から2001年7月号にかけて連載されました。単行本は全9巻で構成されています。

あらすじ

物語は、主人公である館林繭が、バンド活動と恋に奮闘する姿を中心に展開されます。普通の高校生だった繭は、その天性の歌声がきっかけで、「DESSERT」というバンドのギタリスト、夏目櫂吾にスカウトされ、バンドのボーカルとして活動を始めることになります。彼女は、人気シンガーである倉敷侑也の大ファンでもあります。

主な登場人物

館林 繭（たてばやし まゆ）
主人公。天性の歌声を持ち、「DESSERT」のボーカルとして活動を始める。倉敷侑也の熱狂的なファン。

倉敷 侑也（くらしき ゆうや）
繭が憧れる人気シンガー。声帯結節を患い、活動休止後に海外で療養生活を送る。

夏目 櫂吾（なつめ とうご）
「DESSERT」のギタリスト。繭の歌声に魅了され、彼女をバンドに誘う。

瀬方 渓（せがた けい）
「DESSERT」のドラマー。柏原壱とは幼馴染。

柏原 壱（かしわばら いち）
「DESSERT」のベーシスト。メンバーの中では最年少で、一卵性双生児の兄。

楢崎 音（ならさき オン）
最初は繭の英語教師として登場するが、後に「DESSERT」のキーボードを担当。「GLOR」という別のバンドのメンバーでもあり、繭を引き抜き、「DESSERT」を活動休止に追い込む。

書誌情報

牧村久実 『天使の唄』 講談社〈講談社コミックス デザート〉 全9巻

1997年9月10日発売、ISBN 978-4-06-341009-9
1998年2月10日発売、ISBN 978-4-06-341016-7
1998年10月9日発売、ISBN 978-4-06-341035-8
1999年3月9日発売、ISBN 978-4-06-341045-7
1999年9月10日発売、ISBN 978-4-06-341062-4
2000年2月8日発売、ISBN 978-4-06-341075-4
2000年8月5日発売、ISBN 978-4-06-341096-9
2001年8月6日発売、ISBN 978-4-06-341135-5
* 2001年12月13日発売、ISBN 978-4-06-341148-5

『天使の唄』は、音楽、友情、恋愛、そして夢を追いかけることの難しさや喜びを描いた作品として、多くの読者の心を掴みました。登場人物たちの葛藤や成長を通して、人生における大切なメッセージを伝えています。

もう一度検索