天城 月江(あまぎ つきえ)
天城月江は、
1918年7月29日に
静岡県浜松市で生まれ、
2005年に亡くなりました。本名は古家三保子で、
宝塚歌劇団では元雪組及び星組の組長を務めました。彼女は
宝塚歌劇団24期生であり、入団時の公称身長は166cm、愛称は「スロちゃん」と親しまれました。
経歴
1934年に宝塚音楽歌劇学校に入学し、同時に宝塚少女歌劇団に入団しました。当時は、音楽学校と劇団が一体で運営されていたため、入学と同時に劇団に所属することができたのです。宝塚入団時は90人中7位という成績を収めました。そして、彼女の初舞台は
1935年に実現しました。
彼女は
1950年から
1951年まで雪組の組長を務め、その後
1953年から
1969年までは星組の組長として舞台に立ち続けました。
1978年には
宝塚歌劇団を退団し、その後、
2005年にこの世を去りました。彼女は
2014年に設立された『宝塚歌劇の殿堂』において最初の100人の一人として殿堂入りを果たしました。
主な舞台出演作品
天城月江は、多くの名作に出演し、その演技力で観客を魅了しました。彼女が出演した主な作品は以下の通りです。
- - 『軍神』 (月組) 1944年
- - 『ジャブ・ジャブ・コント』 (月組) 1946年
- - 『ボレロ』 (月組) 1946年
- - 『センチメンタル・ヂャアニー』 (月組) 1946年
- - 『アリババ物語』 (月組) 1947年
- - 『モン・パリ』 (月組) 1947年
- - 『陽気な街』 (月組) 1948年
- - 『ロマンス・パリ』 (月組) 1949年
- - 『リオでの結婚』 (月組) 1949年
- - 『ブルウ・イン・ザ・ナイト』 (雪組) 1950年
- - 『シェヘラザード』 (雪組、星組) 1951年
- - 『ニューヨーク幻想曲』 (星組) 1953年
- - 『コッペリア』 (星組) 1953年
- - 『春の踊り(宝塚物語)』 (雪組) 1954年
- - 『ミランの恋人たち』 (星組) 1955年
- - 『華麗なる千拍子』 (雪組) 1961年
- - 『南の哀愁』 (星組) 1964年
- - 『タカラヅカEXPO'70-第一部 四季の踊り絵巻-』 (月組) 1970年
映画とテレビ出演
彼女の魅力は舞台だけにとどまらず、映画やテレビにも広がりました。
1951年には映画『寳塚夫人』に特別出演し、1958年に放送されたテレビ番組『歌の花園』にも出演しました。
まとめ
天城月江は、
宝塚歌劇団における多才な役者であり、その存在は観客に強い印象を残しました。舞台、映画、テレビと、多岐にわたるジャンルで活躍した彼女の足跡は、宝塚の歴史の中で不滅のものとなっています。彼女の貢献は今でも多くのファンや後進の舞台人に敬意を持って受け継がれています。