天尾美貴

天尾美貴 (あまお みき)



プロフィール



生年月日: 1976年8月22日
出身地: 新潟県西蒲原郡
身長: 164cm
階級: 70kg級
得意技: 内股、大内刈

経歴



天尾美貴は、中学3年生から柔道を始め、その才能を開花させました。東京学館新潟高校2年の時には、全国高校選手権72kg級で優勝を果たし、早くから注目を集めました。

1995年埼玉大学に進学後も、その勢いは止まりませんでした。正力杯では、1年から2年連続で筑波大学の吉田早希に敗れ準優勝となりますが、3年時からは2連覇を達成。全日本選手権では、2年時に3位入賞、3年時にも再び3位となるなど、大学生ながら強豪選手として名を馳せました。また、全国女子体重別70kg級では、決勝で古賀幸恵を破り優勝を果たしました。

大学4年時には、選抜体重別で後輩の古賀を破り優勝。全日本学生柔道優勝大会では、筑波大学との決勝で一本勝ちし、国公立大学として初のチーム優勝に大きく貢献しました。しかし、アジア大会では決勝で韓国の林貞淑に敗れ、2位に終わりました。

1999年、コマツに入社。選抜体重別では決勝で吉田を破り2連覇を達成するも、世界選手権代表には選ばれませんでした。ユニバーシアードでは2位、実業個人選手権では住友海上の貝山仁美を破り優勝。全国女子体重別では決勝で上野雅恵に敗れました。2000年のフランス国際では、初戦で世界チャンピオンであるキューバのシベリス・ベラネスを破る健闘を見せましたが、その後敗退し7位に終わりました。

選抜体重別では上野を破り3連覇を達成したものの、シドニーオリンピック代表には、世界選手権5位の上野が選出されることになりました。当時の女子代表監督であった吉村和郎は、上野の精神的な強さを評価し、メダル獲得の可能性が高いと判断したと述べています。その後、全国女子体重別では風戸晴子に敗れ2位、福岡国際でも3位に終わりました。

2001年には、実業個人選手権決勝で貝山を破り2度目の優勝。全国女子体重別決勝でも古賀を破り、同じく2度目の優勝を飾りました。しかし、2002年の実業個人選手権決勝では貝山に、全国女子体重別決勝では風戸に敗れ、いずれも2位に終わりました。

2003年にコマツを退社し、現役を引退。その後は巻高校の教員として、次世代の育成に携わっています。

主な戦績



72kg級



1994年 - 全国高校選手権 優勝
1994年 - フランスジュニア国際 優勝
1995年 - 正力杯 2位
1995年 - 全日本学生柔道優勝大会 3位
1996年 - ロシア国際 3位
1996年 - 全日本選手権 3位
1996年 - 正力杯 2位
1996年 - 全日本学生柔道優勝大会 3位
1997年 - 全日本選手権 3位
1997年 - 正力杯 優勝

70kg級



1997年 - 全国女子体重別 優勝
1998年 - オーストリア国際 3位
1998年 - 選抜体重別 優勝
1998年 - 正力杯 優勝
1998年 - 全日本学生柔道優勝大会 優勝
1998年 - アジア大会 2位
1999年 - 選抜体重別 優勝
1999年 - ユニバーシアード 2位
1999年 - 実業個人選手権 優勝
1999年 - 全国女子体重別 2位
1999年 - 福岡国際 3位
2000年 - フランス国際 7位
2000年 - 選抜体重別 優勝
2000年 - 全国女子体重別 2位
2000年 - 福岡国際 3位
2001年 - ドイツ国際 5位
2001年 - 実業個人選手権 優勝
2001年 - 全国女子体重別 優勝
2002年 - 実業個人選手権 2位
2002年 - 全国女子体重別 2位

外部リンク



天尾美貴 - JudoInside.com のプロフィール(英語)

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。