天康 (東晋)

天康（てんこう）は、東晋末期から五胡十六国時代にかけて存在した桓楚の君主、桓謙（かんけん）が使用した元号です。その期間は404年から405年までの2年間と短く、別の表記として「天安」とも記されました。

元号対照表


出典

『玉海』という文献の巻13に、以下の記述があります。

「天安魏顯祖桓謙」
「天康陳文帝晉桓謙」

これらの記述から、天安と天康が桓謙の時代に使用された元号であることがわかります。

参考文献

天康についてより詳しく知りたい場合は、以下の文献を参照してください。

『資治通鑑』：中国の歴史書であり、桓謙の時代の出来事や天康についても記述されています。
李崇智『中国歴代年号考』（中華書局 2004年）：中国の歴代元号について網羅的に解説した書籍です。天康についても詳細な情報が掲載されています。

関連項目

元号一覧 (中国)：中国の元号制度や、他の元号について知ることができます。
他王朝の天康（曖昧さ回避）：中国史上には、桓楚以外にも「天康」という元号を使用した王朝が存在します。それらについて解説しています。

桓楚について

桓楚（かんそ）は、東晋末期に桓玄（かんげん）が建てた短命な王朝です。桓玄は東晋の実権を握り簒奪して皇帝を名乗りましたが、劉裕（りゅうゆう）によって滅ぼされました。桓謙は桓玄の親族であり、桓玄の死後、勢力を立て直そうとしましたが、失敗に終わりました。天康は、桓謙がその短い期間に用いた元号です。

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