天才刑事・野呂盆六

天才刑事・野呂盆六

『天才刑事・野呂盆六』は、2007年から2015年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送された刑事ドラマシリーズです。全10回にわたり、ABCと松竹が制作し、橋爪功さんが主演を務めました。

ストーリー

主人公の野呂盆六は、警視庁捜査一課に所属する警部補。普段はヘンテコな方言を使うものの、事件の核心に迫る際には訛りが消え、卓越した推理力を発揮します。聞き込みの際にはボイスレコーダーを愛用し、独特の捜査スタイルで難事件を解決していきます。

主な登場人物

野呂盆六（演：橋爪功）：警視庁捜査一課の刑事。階級は警部補。普段はとぼけた言動が多いが、事件解決にかける情熱は人一倍強い。双子の兄、大当瓶五がいる。

各話ゲストとあらすじ

各エピソードでは、様々なゲストが登場し、複雑な人間関係が絡み合った事件が展開されます。

第1作「スワンの涙」（2007年）

編集者の白鳥和沙（床嶋佳子）が、自身の人生を狂わせた人物への復讐を企てる。鉄壁のアリバイを、野呂盆六がいかに崩していくのかが見どころ。

第2作「母という名の罠」（2008年）

飛騨高山を舞台に、女優殺人事件が発生。残雪の山々に響く悲しい叫びの真相に、野呂盆六が迫ります。朝霧早矢子役を田中美里が演じました。

第3作「復讐の天使」（2009年）

神戸の夜景を背景に、連続殺人事件が発生。中山忍さんが一人二役で、双子の姉妹を演じます。12年前の秘密が、事件の鍵を握ります。

第4作「わが子よ…」（2009年）

救急病院を舞台に、美人外科医の悲しい完全犯罪が描かれます。女の戦いと復讐の炎が交錯する中で、野呂盆六が真実を暴き出します。火ノ宮炎香役を国生さゆりさんが演じました。

第5作「いい死旅立ち」（2010年）

富山・宇奈月温泉を舞台にした復讐殺人。難病の娘と父を奪われた女性の悲しい挑戦が描かれます。田渕三美子役を遠山景織子さんが演じました。

第6作「哀しみ館の惨劇」（2011年）

洋館「六華苑」で起こる惨劇。殺しを目撃した深窓の令嬢に迫る脅迫者の影。千羽鶴に隠された秘密を、野呂盆六が解き明かします。六華冴穂役を清水美沙さんが演じました。

第7作「美しき母の伝説」（2013年）

雨の京都で発生するハイヒール連続殺人事件。35年前の怪事件が絡み合い、美人プロファイラーと野呂盆六が対決します。朝生斗馬子役を萬田久子さんが演じました。

第8作「見知らぬ他人」（2013年）

悪女による完全犯罪。復讐殺人に潜む黒猫の亡霊。アリバイのトリック、空白の32分に隠された裏切りを、野呂盆六が見破ります。川島可子役を大河内奈々子さんが演じました。

第9作「鬼・もう1人の女」（2014年）

記憶を失った殺人犯、脅迫状に記された赤い鬼。DNA鑑定が暴く父娘の秘密に、野呂盆六が迫ります。天見詩保役を大後寿々花さんが演じました。

第10作「盆六暁に死す！」（2015年）

英国帰りの双子の兄との推理対決。解読不能な暗号「37564」の謎、動機なき殺人、必殺の拳銃トリック。シリーズ最終回を飾る、複雑な事件に挑みます。

スタッフ

原作・脚本：長坂秀佳
音楽：遠藤浩二
監督：藤嘉行
* 制作：ABC、松竹

『天才刑事・野呂盆六』は、個性的なキャラクターと、緻密に練られたストーリー展開で、多くの視聴者を魅了した刑事ドラマシリーズです。

もう一度検索