刑事・野呂盆六
『刑事・野呂盆六』(けいじ・のろぼんろく)は、
長坂秀佳によって
原作・
脚本が手掛けられた
テレビドラマシリーズです。見た目は普通のオジサンですが、実際には鋭い洞察力を持つ警視庁捜査一課の刑事の波乱万丈な冒険を描いています。この作品は、特に
刑事コロンボのスタイルに影響を受けた作風が特徴的です。
概要
TBS版
初めて放送されたのはTBS系列の「
月曜ドラマスペシャル」で、
1993年と
1994年の2回にわたり放送されました。このTBS版の『刑事・野呂盆六』は特に注目され、作品のユニークなアプローチが多くの視聴者に支持されました。
その後、約10年以上の沈黙を経て、
2007年に『天才刑事・野呂盆六』として
テレビ朝日系列の「
土曜ワイド劇場」で新たにスタートを切ります。この復活版は、徐々に倒叙のスタイルから外れるものの、独創的なミステリー手法に特化し、視聴者を魅了しました。このシリーズは、特に同枠の代表作としての地位を確立しました。
主演
主役の野呂盆六は、TBS版、ABC版ともに
橋爪功が演じており、キャラクターの深さと幅広い表現力が高く評価されています。
橋爪功は、旧シリーズの
刑事コロンボ「第三の終章」で共犯者に声を当てた経験も持ち、役柄への理解が深い俳優です。
キャスト
第1作「完全犯罪の女」(1993年)
- - 由岐貴津(大学助教授) - 小川知子
- - 国場威和雄(東都大学教授) - 仲谷昇
- - 幾人かの刑事や関係者がこのエピソードに登場し、複雑な人間関係が垣間見えます。
第2作「殺意のマリア」(1994年)
- - 景高水音(評論家) - 島田陽子
- - 銭谷貫一(開進党幹事長) - 石立鉄男
- - 興味深いキャラクターたちが物語に深みを与えています。
スタッフ
放送日程
2007年から2015年まで「
土曜ワイド劇場」で放映された『天才刑事・野呂盆六』は、視聴者からの支持を受け続けました。
関連作品
小説『浅草エノケン一座の嵐』には、刑事・野呂盆六が登場します。ドラマでは、野呂盆六の祖父の名前が引き継がれており、双方の作品において不思議なつながりが描かれています。しかし、これらの設定はドラマ本編では削除されています。
そして、
脚本家も長坂自身が独自の世界観を広げています。これは視聴者にとって、より面白い体験となることでしょう。