天瀬まゆ

人物概要

天瀬 まゆ（あませ まゆ）は、1979年5月26日に岡山県倉敷市で誕生した日本の声優、ナレーター、そして歌手です。地元である倉敷市で小学校から高校までを過ごしました。彼女が声優という職業を意識するきっかけとなったのは、幼い頃に映画館で鑑賞したスタジオジブリ作品『魔女の宅急便』のパンフレットに掲載されていた声の出演者一覧を見たことでした。そのページに目を奪われ、漠然と抱いていた「声の仕事」への興味が具体的な目標へと変わったといいます。

キャリアの歩み

高校卒業後、1998年春に上京し、専門学校東京メディアアカデミーの声優ヴォーカル科で表現の基礎を学びました。2000年春には専門学校を卒業し、シグマ・セブンが後援する養成所、Doa the 声優塾の第7期生として入所。本科、専科を経て、事務所預かりとなる「ザ・フレッシュ」に所属しました。その後、マネジメント委託という形でシグマ・セブンとの関わりを持ちましたが、現在はフリーランスとして活動しています。

主な活動分野

声優として

天瀬まゆは、主にゲーム作品でその名を広く知られるようになりました。特に、2003年に発売されたゲーム『北へ。〜Diamond Dust〜』では、主要キャラクターの一人である北野スオミ役を担当し、多くのファンを獲得しました。この作品は後にテレビアニメ化され、『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』として放送されましたが、ここでも彼女は北野スオミ役を演じています。アニメ版では、日本語が少しぎこちない外国人少女という役柄を個性的に演じ分けました。その他にも、『犬夜叉』など、アニメ作品にも出演経験があります。

ナレーション

声優活動と並行して、ナレーターとしても精力的に活動しています。ケーブルテレビ系の番組を中心に、多くの番組でナレーションを担当。具体的には、J:COMで放送された「ぐるっと!浦安」、「ちば店覧ガイド」、「東葛調査隊!」、「タウンウォッチング」といった地域情報番組などでその声を聞くことができます。また、CM「ワコール デューブルベ」やPV「相鉄ジョイナス」といった商業作品のナレーションも手掛けています。

ラジオパーソナリティ

千葉県浦安市のコミュニティー放送局であるFMうらやすでは、ボランティアスタッフとして参加し、自身がパーソナリティを務める番組『HappyMaker』を2002年8月からスタートさせました。この番組は2009年5月26日の放送をもって一時無期休止となりましたが、同年8月10日にはインターネットラジオ局「ちょあへよ.com」での配信という形で再開し、現在も続けられています。

音楽活動

表現活動は声の分野に留まらず、歌手としても活動しています。作曲家の伊藤龍太と共に音楽ユニット「note'n notes（ノートンノーツ）」を結成。このユニットではボーカルを担当し、オリジナル楽曲の制作やライブ活動を行っています。自主制作盤としてCD「HappyMaker／頑晴れ」を発表するなど、積極的に音楽を発信しています。また、ゲーム『北へ。〜Diamond Dust〜』関連の音楽CDにもボーカリストの一人として参加しています。

その他の活動

声優、ナレーター、歌手といった活動に加え、ブライダル司会者としても活動の幅を広げています。2008年にはブライダル司会養成講座を受講し、オーディションを経てプロの司会者としても採用されています。また、テレビ番組『爆笑問題のオー・マイ・ガー2』に声の出演をするなど、多岐にわたるメディアで活躍しています。

このように、天瀬まゆは声優としての代表作を持つ一方、ナレーション、ラジオパーソナリティ、歌手、司会と、様々な分野でその才能を発揮し続ける多才な表現者です。

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