天狗 (将棋)とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

天狗（てんぐ）とは

天狗は、将棋の駒の中でも特に力強い存在として知られています。この駒は将棋の各バリエーションにおいて異なる位置付けを持ち、大大将棋、泰将棋、大局将棋の3つの将棋形式に登場します。特にその動きに特色があり、敵にとっては要注意の駒でもあります。

天狗は、角行の動きを2回連続で実行できるというユニークな特徴を持っています。この特性により、天狗は対戦相手にとって脅威となり得る存在となります。例えば、敵の天狗がどこにいるかを見落としてしまうと、思いもよらない位置から駒を取られてしまうリスクがあるのです。

大大将棋における天狗は、古鵄の成駒として位置付けられています。ただし、この駒は成ることができないため、その運用においては慎重さが求められます。角行の特性を生かした攻撃や防御を駆使しなければなりませんが、その分、プレイヤーの腕が試される駒です。

泰将棋においては、天狗もまた古鵄の成駒として登場します。ここでは成ることで金将になるという特長があります。この成駒は、特にプレイヤーの戦略において大きな影響を与え、成ることで新たな可能性が生まれます。しかし、動きが限られるため、運用には気を使う必要があります。

大局将棋では、天狗は孔雀および古鵄の成駒として利用されます。この場合も成ることができず、盤面の特定の位置には移動できない制約があります。天狗自身の特性により、駒の使い方には工夫が求められ、さらに深い戦略を練る必要があります。

天狗はその強力な動きにもかかわらず、相手の筋違いの場所には移動できないため、あえて縦横に1マス動くことが重要です。これにより、相手の思惑を読みやすくし、奇襲や防御に役立ちます。他の駒との連携をうまく活かすことで、一層効果的に天狗の能力を引き出せます。

天狗の動きに関連する他の将棋駒として、摩𩹄が挙げられます。大局将棋における天狗と同様の動きが可能ですが、成らない限り盤面の移動に制約がある点が特徴です。