角行

将棋の角行：その動き、価値、そして歴史

角行は、将棋における主要な駒の一つです。本将棋を始め、小将棋、中[[将棋]]、大[[将棋]]、天竺大[[将棋]]、大[[大[[将棋]]]]、摩訶大[[大[[将棋]]]]、泰将棋、大局[[将棋]]など、様々な将棋に存在します。その動きはチェスのビショップと同様で、斜め方向に何マスでも移動できます。略称は「角」または「B」。

角行の動きと特徴

角行の最大の特徴は、その広い利きです。本将棋においては、飛車と並んで盤面を広く支配できる大駒として知られています。攻めにも守りにも優れ、相手の攻め駒を牽制したり、敵陣深くへ攻め入ったりと、その活躍は多岐に渡ります。しかし、詰め将棋においては、やや不便な駒と見なされる場合もあります。

角行は成ると竜馬となり、その利きはさらに広がります。竜馬は自陣においても強力な防御駒として機能し、攻守両面で大きな戦力となります。そのため、角行に関する格言も多く存在します。

代表的な格言には、以下のものがあります。

遠見の角に好手あり: 離れた位置から打つ角行は、効果的な手が多く存在することを示しています。同時に、相手の筋を見落としやすいという角行の特徴も表しています。
序盤は飛車より角: 序盤では、角行を動かす方が戦局を有利に進めやすいとされています。
角筋受けにくし: 飛車筋と異なり、角筋は止めにくいという格言です。
角の頭は丸い: 角行は正面が弱点で、攻められやすいことを示しています。
角交換に5筋を突くな: 角換わりの将棋では、5筋の歩を突くと自陣に隙が生じやすいことを示しています。
5五の角は天王山: 盤面中央の5五の地点にある角行は、攻防両面で重要な駒となります。
* 龍は敵陣に馬は自陣に: 竜馬は敵陣、馬は自陣に置いた方が効果的であることを示しています。

角行と他の駒との比較

角行は、金将と比較されることが多いです。金将は最大6マス、角行は最大16マスと、動けるマス目の数は角行の方が多いです。しかし、金将は接近戦に強く、詰め将棋にも役立ちます。また、何手かけても盤上のどの地点にも移動できます。一方、角行は竜馬に成らない限り、筋違いのマス目には移動できません。そのため、接近戦や詰めには不便です。コンピュータ[[将棋]]の研究からは、角行と金将の価値はほぼ同等という説も出ています。

将棋の種類による角行の役割

本将棋では角行は大駒として非常に強力ですが、中[[将棋]]や大[[将棋]]では、生駒の竜馬や奔王、獅子など、より強力な駒が存在するため、相対的な価値は低くなります。特に、天竺大[[将棋]]や大局[[将棋]]では、更に強力な駒が存在するため、角行の価値はさらに低下します。

中[[将棋]]では、序盤における獅子のサポート役として重要な役割を果たします。また、猛豹の成駒としての角行（小角）は、成ることができないため、チェスのビショップと同様、盤面の半分しか動けません。大[[大[[将棋]]]]では成ることができません。摩訶大[[大[[将棋]]]]と泰将棋では、平安大[[将棋]]の飛龍と同様の性質を持ち、成ると金将になります。

角行の表記

実際の駒には、「角」の字が用いられますが、中央の縦画が下に突き出た俗字「⻆」が使われることが多いです。

まとめ

角行は、その広い利きと高い攻撃力から、多くの将棋において重要な駒です。しかし、その特徴から、接近戦や詰め将棋では不便な面もあります。様々な将棋における役割や、他の駒との比較などを理解することで、角行をより効果的に活用できるようになるでしょう。

もう一度検索