天璽 (呉)

天璽（てんじ）について

天璽（てんじ）は、中国の三国時代、呉の末帝である孫晧（そんこう）の治世において使用された7番目の元号です。西暦276年の一年間のみ用いられました。

改元の経緯

天璽への改元は、瑞兆（ずいちょう：めでたい兆し）があったことが理由とされています。具体的にどのような瑞兆があったのかは、詳細な記録が残っていないため不明です。

元年の出来事

天璽元年には、重要な出来事として、陽羡山（ようせんざん）における封禅（ほうぜん）の儀が挙げられます。孫晧は、司徒（しと）の董朝（とうちょう）や太常（たいじょう）の周処（しゅうしょ）を陽羡山に派遣し、この儀式を執り行わせました。

封禅の儀とは: 天子が天に対して泰山で行う祭祀であり、王朝の正当性を示す重要な意味を持っていました。呉のような地方政権が封禅を行うことは、その正当性を主張する意図があったと考えられます。

西暦・干支との対照表

元号	西暦	干支
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天璽	276年	丙申（ひのえさる）

他元号との対照表

同時期に使用された他の勢力の元号との対照表は、資料が限られているため、詳細な情報を提供することができません。

参考文献

『三国志』（中華書局 1974年）
『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

元号一覧 (中国)
* 天璽（曖昧さ回避）：他王朝にも「天璽」という元号が存在するため、注意が必要です。

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