天草市立五和西中学校

天草市立五和西中学校の概要

天草市立五和西中学校は、かつて熊本県天草市五和町手野に位置していた公立中学校です。この学校は1964年に開校し、2012年の3月末に閉校するまでの間、地域における教育の場として多くの生徒に親しまれてきました。48年間の歴史の中で、多くの思い出と共に地域の教育に貢献してきました。

歴史的背景

五和西中学校は、1964年に五和町立内野中学校と五和町立二江中学校の2校が統合されて設立されました。両校とも、1947年の学制改革に伴い設立された新制中学校でした。内野中学校はその後、1955年に五和町立内野中学校に改称、一方、二江中学校も同じく改称されました。1964年にこれら2校が統合されることで、五和西中学校が誕生しました。

校訓と校章

学校の指針である校訓は「創造・礼節・剛健」と定められ、地域の教育理念を反映しています。また、校章は1964年に制定され、中には「西中」という文字が縦書きでデザインされています。

校内施設と教育環境

金属コンクリート造の3階建ての校舎が1966年に完成し、移転作業が完了しました。これにより、各校の教室として使われていた「内野教室」と「二江教室」は廃止され、統合校舎として新たな一歩を踏み出しました。さらに、1970年には校歌も制定され、地域に根ざした学校生活が送られるようになりました。この校歌は、作詞が濱名志松氏、作曲が山内忠氏によるもので、歌詞の中には校名は含まれていません。

通学区域

五和西中学校の通学区域は、主に以下の3つの小学校区の児童に対応していました：

• - 天草市立手野小学校
• - 天草市立城河原小学校
• - 天草市立二江小学校

統合と閉校

2012年、学校の耐震診断の結果を受け、仮設校舎への移転が行われた後、2月に閉校式が行われ、3月31日をもって正式に閉校となりました。これを受けて、天草市立五和東中学校と統合され、新たに「天草市立五和中学校」が設立されました。

閉校後の動向

学校の統合後、五和西中学校の校舎はその役目を終え、2014年に新しい校舎が完成するまでの間は、旧校舎が使用されました。その後、校舎は解体され、現在は藻類事業を行う株式会社KJバイオの拠点となっています。

アクセスと周辺環境

五和西中学校は、九州産交バスの「旧五和中学校前」停留所が最寄りのバス停です。また、周辺には熊本県道47号本渡五和線や熊本県道284号坂瀬川鬼池港線などの幹線道路も通っておりアクセスが便利です。周辺には、旧天草市立手野小学校、手野保育園、JA本渡五和の五和支店なども存在しています。

結論

五和市立五和西中学校はその48年間にわたり、地域にとって重要な教育の場であり続けました。閉校後もその記憶や精神は、地域の人々の心に脈々と引き継がれています。教育の場としてだけではなく、地域の文化や歴史の一部としての役割も果たしてきた学校の存在は、今後も多くの人々の心に残り続けるでしょう。

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