太古

フェリー「太古」について

フェリー「太古」は、野母商船が運航するフェリーで、福岡県の博多港と長崎県の五島列島を結ぶ航路に就航しています。この航路は、五島列島へのアクセスを支える重要な役割を担っています。

概要

「太古」は、1992年に就航した先代の「太古 (3代)」の代船として建造されました。国土交通省、長崎県、関係市町が連携して推進する離島航路対策の一環である基幹航路運賃低廉化対策事業において、建造費22億円の全額補助を受けています。この事業により、「太古」の就航後、運賃は約2割引き下げられ、利用者の負担軽減に貢献しています。

車両甲板は1層構造で、ランプは船尾にのみ設置されています。船体の大型化により、車両積載数は11台増加し、輸送能力が向上しました。先代と同様にハイブリッド双船尾船型を採用していますが、改良により航海速力が向上し、博多～五島間の所要時間が約1時間短縮されました。

船室は2層構造で、個室が増やされ、バリアフリー対応が進められています。これにより、様々な利用者が快適に過ごせる空間が提供されています。推進性、操縦性、耐航性の向上、船内設備の充実、快適性への配慮などが評価され、「シップ・オブ・ザ・イヤー2014」小型客船部門賞を受賞しました。

2014年6月10日に竣工し、同年6月22日から7月3日にかけて、宇久港、小値賀港、青方港、奈留港、福江港、長崎港の各港で内覧会が開催されました。2014年7月7日の博多発下り便より運航を開始し、同時に下り便のみ寄港していた若松港への寄港を取りやめるダイヤ改正が行われました。

船内設備

2F（指定席）には、以下の設備があります。

スイート（1室）
ツイン（16室）
ファミリー（2室）
グリーン寝台
グリーン和室
展望ラウンジ - 下り便の利用時間は21時45分～23時30分まで。荒天時は閉鎖となる場合があります。
プロムナード

1F（パブリックスペース）には、以下の設備があります。

スタンダード
女性専用スタンダード
シャワールーム（男性・女性）
キッズルーム - 下り便の利用時間は21時45分～23時30分まで。荒天時は閉鎖となる場合があります。
リラックスルーム
後方ラウンジ
売店
案内所

「太古」は、五島列島への観光やビジネスに欠かせない存在として、快適で安全な船旅を提供しています。

外部リンク

野母商船 博多～五島航路「太古」
* MarineTraffic.com - TAIKO - 自動船舶識別装置（AIS）による現在位置表示

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