太和 (成漢)

太和（たいわ）は、五胡十六国時代の成漢の君主、李勢（りせい）の治世において使用された元号です。その期間は344年から346年9月までとされています。

改元について

太和への改元時期については、『華陽国志』と『資治通鑑』という二つの史書で記述が異なっています。『華陽国志』では343年の改元とされていますが、一般的には『資治通鑑』の記述に基づき、344年が改元年として採用されています。

このように、史料によって元号の開始時期にずれが生じることがあります。これは、当時の記録の伝承や解釈の違いによるものと考えられます。元号を研究する際には、複数の史料を比較検討し、総合的に判断することが重要です。

西暦・干支との対照表


参考文献

『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

他王朝の太和（曖昧さ回避）
* 元号一覧 (中国))

補足

五胡十六国時代は、中国の歴史において、異民族が多数เข้ามาสู่華北地域に割拠し、興亡を繰り返した激動の時代です。成漢もその一つであり、李勢は漢人による政権を維持しようとしましたが、東晋の桓温によって滅ぼされました。太和という元号は、そのような時代背景の中で使用されたものであり、当時の社会情勢や政治状況を反映していると言えるでしょう。

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