太陽と雪のかけら

太陽と雪のかけら

概要

『太陽と雪のかけら』は、もんでんあきこによる日本の漫画作品で、1999年から2000年にかけて『コーラス』（集英社）で連載されました。全13話と番外編1話で構成され、単行本は全3巻が刊行されています。作者が前作の連載後、モチベーションが上がらない中で執筆に取り組んだため、構想やストーリー作りに時間を要した作品です。また、経済に関する知識が必要になったため、苦労したとも語られています。2002年にはTBS系列の昼ドラマ「愛の劇場」枠でドラマ化され、全45話が放送されました。

あらすじ

物語の舞台は雪深い地方。陶芸家の祖父と暮らす女子高生の藤吉サリナは、幼い頃に母を亡くし、父親については何も知らされずに育ちました。そんなある日、祖父に弟子入りを志願する青年・松田涼が東京からやってきます。サリナは涼に恋心を抱くようになりますが、3年後、涼は突然サリナに、彼女の父が危篤状態にあるため、一緒に東京へ行ってほしいと告げます。実は、サリナの父は財閥の高階グループのオーナーであり、涼は高階家の使用人でした。サリナは父に会うために東京へ向かいますが、父はすでに亡くなっていました。高階家で戸惑うサリナは、父の第三秘書である境から婚約者だと告げられ、さらに高圧的な祖母との出会いによって、高階家を離れることを決意します。逃げ込んだ先で、涼から愛の告白を受けたサリナは喜びますが、それは涼が義務感から告げた言葉であり、その裏には高階家と松田家の深い因縁がありました。サリナは、このままではいけないと感じ、涼と共に高階家との決着をつけるため、再び向かうことを決意します。

登場人物

藤吉 サリナ（ふじよし さりな）
本作の主人公。陶芸家の祖父と二人暮らし。祖父に弟子入りした涼に恋心を抱く。
松田 涼（まつだ りょう）
サリナの祖父の弟子としてやってくる青年。実際は高階家の使用人で、サリナの父に頼まれ彼女の様子を報告していた。
森崎 メイ（もりさき めい）
サリナの友人。東京での生活に憧れ、家出して男と暮らしている。サリナの祖父の弟子である涼に密かに想いを寄せている。
藤吉 林太郎（ふじよし りんたろう）
サリナの祖父で陶芸家。
境 正克（さかい まさかつ）
高階英二の第三秘書。高階家の財産を管理しており、野心家で、サリナを妻にして高階家の実権を握ろうと企んでいる。
高階 英二（たかしな えいじ）
サリナの父。心筋梗塞で危篤となり、サリナに会えずに亡くなる。
高階 ウン（たかしな うん）
サリナの祖母で、高階家の頂点に立つ。
橋田 今日子（はしだ きょうこ）
林太郎の作品を扱うギャラリーの支配人。境と関係を持ち、彼の野望に協力して涼をサリナから引き離そうとする。

テレビドラマ

2002年9月2日から11月1日まで、TBS系列「愛の劇場」枠で昼ドラマとして放送されました。全45話で、以下のキャストが出演しました。

キャスト

藤吉サリナ - 伊藤裕子
松田涼 - 大浦龍宇一
森崎夏美 - 村田和美
境正克 - 加藤厚生
橋田大輝 - 菊池均也
安川顕 - 飯田基祐
高階愛子 - 田島穂奈美
松田その子 - 伊佐山ひろ子
藤吉佐輔 - 五代高之
藤吉メイ - 三野友華子
藤吉林太郎 - 清水綋治
橋田今日子 - 朝加真由美
松田貫一 - 仲本工事
境克子 - 古尾谷雅人
高階ウン - 市毛良枝
その他、多数の俳優が出演。

スタッフ

企画、脚本、演出、プロデュースなど、多くのスタッフが制作に携わっています。主題歌は竹添ユカリの「True Love」です。

主題歌

「True Love」
作詞・作曲：shifo/編曲：DJ SOMA/歌：竹添ユカリ

外部リンク

愛の劇場 『太陽と雪のかけら』
太陽と雪のかけら - テレビドラマデータベース

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