夫婦 (1982年のテレビドラマ)

ドラマ『夫婦』について

1982年1月4日から3月5日まで、TBS「花王 愛の劇場」枠で放送された昼ドラマ『夫婦』は、全45話で構成されています。このドラマは、橋田壽賀子さんの原作を基に、香取俊介さんも脚本に加わり、番匠義彰さんが演出を手掛けました。制作は国際放映とTBSが共同で行い、主題歌には金沢明子さんの「夫婦岩」が使用されました。

ストーリーの概要

物語の中心は、高村伸枝と夫・勝利の夫婦です。三人の子供たちがそれぞれ独立し、家を出て行ったことで、伸枝は寂しさを感じています。特に、末っ子の清人が結婚して家を出たことで、その寂しさは一層強まります。伸枝は子供たちとの同居を望みますが、長男・昭人には拒否され、清人にも「夫婦二人の生活を大切にするべき」と言われてしまいます。そんな中、嫁ぎ先から飛び出してきた長女・久子が実家に戻ってきます。しかし、伸枝が久子との同居を望むものの、夫・勝利が久子を嫁ぎ先へ連れ戻してしまいます。この出来事をきっかけに、伸枝は普段からコミュニケーションをあまりとろうとせず、趣味に没頭する夫・勝利に愛想を尽かし、妹の峯子の家に身を寄せることに。しかし、これが新たな問題を引き起こすきっかけとなります。ドラマは、夫婦の間のすれ違いや、家族の絆、そしてそれぞれの人生における選択などを描いています。

主な登場人物

高村伸枝：岩崎加根子さんが演じる、物語の中心人物の一人。子供たちが独立し、夫との関係に悩む主婦。
高村勝利：山内明さんが演じる、伸枝の夫。趣味に没頭しがちで、妻とのコミュニケーションをあまり取ろうとしない。
高村昭人：伊東達広さんが演じる、高村家の長男。
高村悠子：千野弘美さんが演じる、昭人の妻。
横井久子：山本郁子さんが演じる、高村家の長女。
横井晴彦：木村四郎さんが演じる、久子の夫。
高村清人：矢野勇生さんが演じる、高村家の次男。
高村弘子：一ノ瀬康子さんが演じる、清人の妻。
中尾峯子：十勝花子さんが演じる、伸枝の妹。伸枝が身を寄せる人物。

この他にも、多数の魅力的なキャラクターが登場し、物語を彩ります。

ドラマの特徴

このドラマは、当時の社会における夫婦や家族の関係性をリアルに描いています。子供たちが独立した後の夫婦の関係の変化、嫁ぎ先の親族との関係、そして家族それぞれの思いが交錯する様子が丁寧に描写されています。特に、主人公である伸枝の心情の変化や、夫・勝利との関係性の変化は、視聴者の共感を呼びました。また、妹である峯子一家との関わりを通じて、家族の新しい形も提示しています。

テーマとメッセージ

『夫婦』は、単なるホームドラマではなく、夫婦とは何か、家族とは何かという普遍的なテーマを問いかけています。また、それぞれの登場人物の人生を通して、人はどのように生きていくべきか、どのように大切な人と向き合うべきかといった、人生における重要なメッセージを伝えています。

視聴者の反応

放送当時、このドラマは多くの視聴者の共感を呼び、高い視聴率を記録しました。特に、主婦層からの支持が厚く、ドラマの内容について語り合う姿が多く見られました。また、主題歌である「夫婦岩」も、ドラマと共に広く知られることとなりました。

その他の情報

ドラマの脚本は、橋田壽賀子さんと香取俊介さんが担当し、演出は番匠義彰さんが務めました。音楽は、船村徹さんが作曲、丸山雅仁さんが編曲を担当しています。

このドラマは、テレビドラマデータベースにも登録されており、詳細な情報やキャスト、スタッフの情報を確認することができます。

まとめ

『夫婦』は、1982年に放送された昼ドラマで、夫婦や家族の関係性を深く掘り下げた作品です。当時の社会背景を反映しつつ、普遍的なテーマを描いたこのドラマは、現代の私たちにとっても多くの示唆を与えてくれます。

外部リンク

夫婦 - テレビドラマデータベース

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