夫婦山

夫婦山は、富山県富山市に位置する標高784mの山です。八尾町小井波の集落から見ると、その名の通り二つの峰が並んで見えるのが特徴で、左側の峰が男峰、右側の峰が女峰とされています。この二つの峰を合わせて「夫婦山」と呼び、地域の人々に親しまれています。

山全体としては、標高はそれほど高くありませんが、登山道は非常に急で、難易度は高いとされています。登山道には巨石が多く見られ、変化に富んだ道のりを楽しむことができます。体力に自信のある登山者にとっては、挑戦しがいのある山と言えるでしょう。

夫婦山の近くには祖父山があり、この二つの山を合わせて、まるで家族のように見立てることもあります。夫婦山が夫婦、祖父山が祖父と、家族に見立てることで、山への親しみが一層増すのではないでしょうか。

登山道の入り口は、かつて集落があった八尾町小井波の盆地にあります。登山口付近には猿丸大夫塚や養豚場があり、歴史や地域の生活を感じることができます。登山口から山頂までの道のりは決して楽ではありませんが、山頂からの眺めは格別です。

夫婦山は、富山県登山連盟が選定した「富山の百山」の一つにも数えられており、県内でも人気の高い山の一つです。登山愛好家はもちろん、自然に触れたいという方にもおすすめの山です。急峻な登山道ではありますが、それだけに達成感も大きいでしょう。登山の際には、しっかりと準備をして、安全に楽しんでください。

参考文献

『富山県山名録』 桂書房
『富山の百山』 北日本新聞社

関連項目

* 富山市

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