失われた約束

『失われた約束』は、2003年9月16日に、関西テレビ放送で放送されたテレビドラマです。放映時には「引き裂かれた愛の行方」という副題が付されていました。

物語は、阪神・淡路大震災から8年が経過し、震災の記憶が人々の心から薄れつつある時代を背景に展開されます。主人公の篠原淳一は、妻にチョコレートの土産を約束して神戸へ出張に出かけますが、震災に遭遇し記憶を失ってしまいます。その後、彼は京都で別の女性と結婚し、新たな生活を築いていました。

しかし、8年後、淳一は偶然にも元妻の高村真由美と再会します。再会によって、淳一の心には激しい葛藤が生まれます。失われた記憶、新たな家族、そして過去の愛。彼は一体どのような選択をするのか。

ドラマでは、「チョコレートハウスモンロワール」というチョコレート店が重要なガジェットとして登場します。この店は、2003年当時、実際に神戸市に存在していました。

キャスト

篠原淳一：豊川悦司
高村真由美：黒木瞳
篠原綾子：広末涼子
高村守：石原良純
野瀬学：うじきつよし
篠原幸造：山本圭

スタッフ

プロデューサー：濱星彦、渡辺真沙子、平部隆明
監督・脚本：源孝志
* 音楽：窪田ミナ

『失われた約束』は、震災という悲劇を背景に、人間の記憶、愛、そして再生を描いた感動的なドラマです。豊川悦司、黒木瞳、広末涼子といった実力派俳優たちの演技が、物語に深みを与えています。源孝志監督の繊細な演出と、窪田ミナによる美しい音楽も、ドラマの魅力を引き立てています。震災から年月が経過した今だからこそ、改めて見直したい作品です。

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