奇譚クラブ (企業)

株式会社奇譚クラブ

株式会社奇譚クラブ（KITAN CLUB Co., Ltd.）は、日本の東京都渋谷区に本社を置く企業です。この会社は、玩具の企画立案からデザイン、製造、さらには販売に至るまでを一貫して手がけています。

会社概要

奇譚クラブは、特に精巧な造形を持つフィギュアの分野でその名を知られています。彼らが手掛ける製品ラインナップは多岐にわたりますが、中でも自然界の生物や環境を克明に再現した「ネイチャーテクニカラー」シリーズや、コップの縁に飾る斬新なコンセプトで人気を博した「コップのフチ子」シリーズなどが代表的です。

かつて同社のカプセルトイ事業の重要な柱であった「ネイチャーテクニカラー」部門は、2014年に新たな展開として株式会社いきもんとして分社・独立しました。これにより、奇譚クラブは新たな方向性を模索しつつ、独創的な商品開発を続けています。

奇譚クラブという社名は、かつて発行されていた同名の性風俗雑誌『奇譚クラブ』に由来するというユニークな背景を持っています。

主なヒット商品

これまでに奇譚クラブが生み出した数々の商品の中でも、特に市場で大きな成功を収めた代表的なヒット商品を売上個数順に挙げると以下の通りです。

第1位：コップのフチ子
2012年に発売され、コップの縁に引っ掛けて楽しむという斬新なアイデアが話題を呼びました。シリーズ累計で700万個を超える驚異的な売上を記録し、カプセルトイ市場に新たな潮流を生み出しました。

第2位：ここは俺がくいとめる！お前は先に行くニャー！吸盤付きスタンド
2013年に登場したこの商品は、スマートフォンなどを支える吸盤付きスタンドとして機能しつつ、猫が渾身の力で何かを支えようとするユーモラスなシチュエーションを表現しています。約250万個を売り上げました。

第3位：シリーズ生きる「土下座ストラップ」
2010年に発売されたこのストラップは、人間が土下座している姿をフィギュア化した、社会風刺とも取れるユニークなアイテムです。発売当初から話題となり、こちらも約250万個の売上を達成しました。

第4位：江頭2:50ストラップ
同じく2010年に発売された、人気タレントである江頭2:50氏をモチーフにしたストラップです。その強烈な個性を捉えたフィギュアは多くのファンに受け入れられ、200万個以上のセールスを記録しました。

これらのヒット商品は、奇譚クラブが持つ企画力と、時には常識を覆すようなアイデア、そして精巧な造形技術の融合によって生み出されており、カプセルトイ業界において独自の存在感を放っています。

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