奈良交通十津川営業所

奈良交通十津川営業所

奈良交通十津川営業所は、奈良県吉野郡十津川村平谷に位置するバス営業所です。この営業所は、主に十津川村近郊を発着する路線を担当しています。また、十津川バスセンターを併設しており、停留所名は「十津川温泉」です。

十津川地域におけるバスの運行は、幹線的な路線を奈良交通が直接運営し、支線は十津川村が移管するという独自の方式で行われています。この方式は「十津川方式」として知られ、他の地域におけるバス運営のモデルとして注目されています。

現行路線

十津川線

十津川線は、地域間幹線系統として国と奈良県の補助を受けて運行されています。主な路線の一つに、広域通院ラインがあります。こちらは、福神駅から五條バスセンター、五条駅、五條病院玄関口を経て、上野地、折立、そして十津川温泉までを結んでいます。この路線は2011年2月28日に運行を開始し、県立五條病院への通院を目的として新設されました。ただし、平日のみの運行で、一般の利用者も乗車することが可能です。

撤退・廃止路線

過去にはいくつかの路線が廃止や撤退を経験しています。例えば、十津川線の廃止系統には以下のようなものがあります。
1. 五條バスセンター - 五条駅 - 上野地 - 折立 - 十津川温泉
2. 五條バスセンター - 五条駅 - 上野地 - 折立 - 十津川温泉 - 請川 - 湯の峰温泉
3. 五條バスセンター - 五条駅 - 上野地
4. 上野地→折立→十津川温泉→請川→湯の峰温泉
5. 本宮大社→十津川温泉→折立→上野地

2006年10月1日には3系統が廃止され、2、14、15系統は休止になりました。また、2020年10月1日には1系統も廃止されています。

五條西吉野線

五條西吉野線も沿革があります。2002年10月1日には西日本JRバスから阪本線を移管され、運転区間に若干の変更が加えられました。しかし、バス専用道の老朽化に伴い、この路線も廃止される運命を辿ります。例えば、11系統（五條バスセンター - 五条駅 - 専用道城戸）のように運行されていましたが、2018年9月30日には系統そのものが廃止され、葛城営業所の別系統に置き換えられました。

まとめ

奈良交通十津川営業所は、十津川村の交通をつかさどる重要な拠点として機能しています。その独特の運営方式や歴史は、地域のバス交通の発展に寄与しています。現行の路線に関する情報を知っておくことは、地域の移動を計画する上でとても大切です。

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