奈良健志

奈良健志は、1966年8月5日に秋田県大館市に生まれた日本の俳優です。現在の所属事務所はエビス大黒舎。

身長193cm、体重85kgという恵まれた体格を持つ彼は、その個性を活かし、様々な役柄で確かな存在感を放っています。

俳優としてのキャリアは1980年代半ばにスタートしました。特に舞台活動を精力的に行っており、1986年には岡田潔プロデュースによる『戸惑いの午後の惨事』や『かきに、赤い花咲くいくつかのあの家』といった竹内銃一郎作・小林達雄演出の作品に出演。同年には劇団波の公演『山椒大夫』にも参加しています。翌1987年には再び岡田潔プロデュース公演で『劇薬』に出演するなど、キャリア初期から舞台での研鑽を積みました。1988年には、作・演出辻政宣の作品『Theサムライ』や、劇団Siryu公演『有終〜騎兵隊騒動記』に出演。1989年には『真夜中のサーカス』に参加しています。近年も舞台活動を継続しており、2019年にはE.G.WORLDによる『すべては無駄だった』（作・演出：金堂修一）に出演するなど、舞台への情熱を持ち続けています。

映像作品への出演も多岐にわたります。映画では、キャリア初期の1989年に黒沢清監督の『危ない話『奴らは今夜もやってきた』』に編み笠男として出演。同年には、カルト映画で知られるトロマ作品『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く』（ロイド・カウフマン、マイケル・ハーツ監督）にTaiyaki nose manという役柄で名を連ねています。その後も様々な作品に出演し、2016年公開の下山天監督作『L-エル-』では屈強な男という役どころを演じました。2019年には藤井道人監督の『デイアンドナイト』で窃盗団の一員として出演しています。

テレビドラマにおいては、2018年にテレビ朝日で放送された『検事・悪玉2』に屈強な男役で出演するなど、その身体的特徴を生かした役で強い印象を残しています。

映画やテレビドラマにとどまらず、彼の活動は多様なメディアに及んでいます。東映Vシネマの初期作品である『クライムハンター怒りの銃弾』（大川俊道監督）にも出演経験があります。また、ミュージックビデオへの出演もあり、2015年にはGACKTの楽曲『ARROW』、2016年には『GACKT WORLD TOUR 2016 LAST VISUALIVE 最期ノ月 -LAST MOON-』に関連する映像に登場しました。さらに、かつては第一興商のレーザーディスクカラオケビデオにも出演しており、アン・ルイスの『リンダ』や小椋佳の『白い一日』の映像でその姿を見ることができます。

奈良健志は、長身という独自の個性を武器に、舞台で磨いた演技力と、映画、テレビ、MV、Vシネマといった幅広い映像分野での豊富な経験を持つ俳優です。多様な作品世界で、その存在感をもって彩りを加える存在として、活躍を続けています。

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