奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校

奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校

奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校は、奈良県奈良市に位置する私立の中学校および高等学校です。本校は中高一貫教育を提供しており、特に高校からの新規生徒募集は行わない、完全中高一貫校としての特色を持っています。

幼小中高一貫教育

系列の奈良学園幼稚園、奈良学園小学校と共に、幼稚園から高等学校までを見通した一貫教育を実施しています。この独自の教育システムは「3-4-4-4制」を採用しています。具体的には、最初の3年間を幼稚園、続く4年間を小学校1年生から4年生、その次の4年間を小学校5年生から中学校2年生、そして最後の4年間を中学校3年生から高等学校3年生として区分しています。これにより、生徒の成長段階に合わせたきめ細やかな指導と、連続性のある学びを提供しています。

校訓と教育目標

学校の教育理念を支える校訓は、「尚志」、「仁智」、「力行」の三つです。

尚志（しょうし）: 高い志を持つこと、目標を尊び追求する姿勢を意味します。
仁智（じんち）: 他者を思いやる心と、物事を深く理解するための知恵を兼ね備えることを指します。
力行（りっこう）: 目標達成のために、粘り強く努力を重ねて実行することを奨励します。

これらの校訓に基づき、以下の三つの教育目標を掲げています。

1. 互いを尊重し合う「和の精神」を大切にする。
2. 困難に立ち向かい、自立して生きる力を育む。
3. 物事を論理的かつ科学的に考察する能力を身につける。

中高一貫教育の区分

中学校・高等学校における6年間は、独自の「2-2-2制」によって段階分けされています。

前期2年間: 中学校の第1学年および第2学年にあたります。
中期2年間: 中学校の第3学年および高等学校の第1学年にあたります。
後期2年間: 高等学校の第2学年および第3学年にあたり、この段階で生徒は文系または理系を選択し、より専門的な学習に進みます。

この区分により、生徒の発達段階に応じた無理のない学習進度と、効果的な進路指導を可能にしています。

沿革

奈良学園登美ヶ丘中学校は2008年に開校しました。翌2009年には高等学校が開校し、中高一貫教育が本格的にスタートしました。最初の高等学校卒業生を送り出したのは2012年です。

学校行事

定期的な学習活動や式典に加え、年間を通じて多彩な学校行事が行われています。

第1学期: 宿泊オリエンテーションや研修（4月・5月、9月）、遠足（4月）、交通安全教室や防犯教室（5月）、幼・小・中・高合同での運動会（6月）、登美ヶ丘講演会（6月）、水泳実習や理科実習、授業公開日（7月）など。
第2学期: 防災訓練（9月）、幼・小・中・高合同の学習発表会（10月）、球技大会（10月）、創立記念日、芸術鑑賞会（11月）、登美ヶ丘講演会（11月）など。
第3学期: 理科講義（1月）、人権講習会（2月）、登美ヶ丘講演会（2月）、耐寒マラソン（2月）など。

これらの行事は、生徒の協調性や社会性を育み、学業以外の多様な経験の機会を提供しています。

課外活動

生徒は、運動部、文化部を中心に様々な課外活動に取り組んでいます。

運動部: 硬式テニス、バスケットボール、バドミントン、軟式野球、サッカー、陸上競技、柔道、バレーボール、剣道、卓球など。
文化部: 室内楽、科学、弁論、演劇、歴史研究、交通研究、コンピューター、囲碁・将棋、茶道、ESS（English Speaking Society）、文芸、競技かるたなど。
その他: 自然再生研究会、生徒会執行部などが組織され、活発な活動が行われています。

交通アクセス

近隣の主要駅からのアクセスは以下の通りです。

近鉄けいはんな線「学研奈良登美ヶ丘駅」から徒歩約8分。
近鉄奈良線「学園前駅」から奈良交通バスで約9分。「北登美ヶ丘一丁目」停留所下車徒歩約3分、または「奈良学園登美ヶ丘」停留所下車すぐ。
近鉄京都線「高の原駅」から奈良交通バスで約15分。「北登美ヶ丘一丁目」停留所下車徒歩約3分。

系列校

奈良学園グループには、奈良市中登美ヶ丘のキャンパスを中心に以下の系列校があります。

奈良学園大学奈良文化女子短期大学部
奈良学園幼稚園
奈良学園小学校
奈良県大和郡山市には、奈良学園中学校・高等学校
奈良県大和高田市には、奈良文化高等学校、奈良文化幼稚園
* 奈良県生駒郡三郷町には、奈良学園大学

これらの系列校との連携を通じて、教育資源の共有や多様な学びの機会が提供されています。

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