奈良市鴻ノ池陸上競技場

奈良市鴻ノ池陸上競技場の概要

奈良市鴻ノ池陸上競技場は、奈良県奈良市に位置する多目的運動施設であり、陸上競技やさまざまな球技が行える環境が整っています。この競技場は奈良市鴻ノ池運動公園の一部として運営され、市が所有しているのが特徴です。2015年から2020年までは長谷川体育施設とキタイ設計が管理していましたが、その後、ミズノスポーツ株式会社、一般財団法人奈良市総合財団、グリーンシステム株式会社の3社が共同で運営を担当しています。また、競技場にはロート製薬が命名権を取得しており、2021年4月から「ロートフィールド奈良」という名称が使用されています。

設備と施設の特徴

競技場は2009年に大規模な改修が行われ、全国高等学校総合体育大会に備えて、座席の数の増加や陸上トラックのリニューアルが施されました。トラックは9レーンでタータン舗装されており、その内訳としては、主に陸上競技やサッカーの試合に利用される天然芝のフィールドが併設されています。スタンドの収容人数は約3万人であり、メインスタンドには5600席が設けられ、残りは芝生席として利用されています。

現在、ナイター設備については、新たに照明塔の設置工事が行われています。改修後の照明器具は、Jリーグの基準、すなわち1500ルクスを満たすようになっており、これにより今後ナイターでの試合開催が可能となる予定です。この新しい照明設備は、2024年2月に完成し、合計で8基が設置されます。

丸新球場としての活用

当競技場は、奈良クラブのホームスタジアムとしても利用されていますが、J3リーグへの加盟を目指して2013年に利用申請が提出されたものの、ピッチのサイズがJリーグの基準に合致していなかったために申請が却下されました。しかし、奈良市は改修を検討し、すでに2023年にはJ3リーグへの昇格を果たしています。市長は、将来的には座席数を1万人以上に拡大することを視野に入れたスタンドの改修を検討中であることを発表しています。また、ナイター照明の整備も進行中であり、奈良クラブや奈良市のスポーツ振興に大きく寄与する施設といえるでしょう。

開催イベントと周辺施設

競技場では数多くの重要なイベントが開催されており、特に1984年の第39回国民体育大会や2009年の全国高等学校総合体育大会などが有名です。このようなイベントが地域のスポーツ文化に貢献し続けています。

さらに、周辺には奈良市中央体育館、鴻ノ池球場、スターバックスコーヒー、ココスなどの多くの施設も点在しており、訪れる人々にとって利便性の高いアクセスを提供しています。地域スポーツ活性化のためにも、今後ますます注目されることでしょう。

このように、奈良市鴻ノ池陸上競技場は多機能なスポーツ施設であり、地域のスポーツイベントの中心地として重要な役割を果たしています。

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