奈良県立青翔中学校・高等学校

奈良県立青翔中学校・高等学校は、奈良県御所市に所在する公立の中高一貫教育校です。高等学校においては生徒募集を行わない、完全中高一貫校として、特色ある教育を展開しています。

概要

2004年、奈良県立御所高等学校を改編し、全国初の理数科専門高校として奈良県立青翔高等学校が開校しました。これは、奈良県の県立高校再編計画における「特色ある学校づくり」の一環として、「好きな分野・得意な分野を伸ばす高校」を目指したものです。

2014年には併設中学校が開校し、奈良県内初の公立併設型中高一貫教育校となりました。2017年度からは高校の生徒募集を停止し、中学校からの入学生のみで構成される完全中高一貫校となり、より一貫した教育体制を確立しています。

本校は、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されており、科学技術振興機構（JST）からの支援を受けています。2023年にはSSH科学技術人材育成重点枠にも指定され、更なる支援を受けることとなりました。

また、2021年度からは、奈良県立国際高等学校をカリキュラム開発拠点校とするWWL（ワールド・ワイド・ラーニング）コンソーシアム構築支援事業の連携校として、高校生へ高度な学びを提供する仕組みづくりにも取り組んでいます。

スクール・ミッションと教育方針

本校のスクール・ミッションは、「中高一貫6年間を通した理数教育の推進により、地域に貢献するとともに、科学技術創造立国たる日本の未来を牽引するサイエンスイノベーターを創出する」ことです。

このミッションに基づき、自然科学分野で社会に貢献できる人材の育成を目指し、以下のような生徒を求めています。

科学的な現象を探究しようとする意欲を持ち、論理的思考の基礎となる数学を好きな生徒
科学研究活動を通して社会に貢献したいという願いを持ち、実験・観察や理科に興味・関心を持つ生徒
基本的なコミュニケーション能力を身に付け、仲間と協働できる生徒

カリキュラム・ポリシー

中高一貫6年間を通した理数教育を推進するため、以下の点に重点を置いています。

全校体制での探究的な学びの充実
STEAM教育の視点に立った教科横断的な取り組み
SDGsを活用した地域課題を解決するための自治体・企業等との連携
中高一貫理数教育の特色を生かした体系的なカリキュラム編成
高次の研究を実現するための国内外の大学等との継続的な連携
異学年集団の学びによる科学的リテラシーの習得

沿革

本校は、1904年（明治37年）に創立された御所女子技芸学校を起源とします。1921年（大正10年）に高等女学校となり、1948年（昭和23年）の学制改革を経て、奈良県立御所高等学校となりました。その後、総合制高校への移行、普通科単独高校としての時代を経て、2004年に理数科専門の奈良県立青翔高等学校として新たなスタートを切りました。2014年には中学校を併設し、現在の中高一貫教育体制となっています。

特色

SSH（スーパーサイエンスハイスクール）指定: 文部科学省からSSH指定を受け、先進的な理数教育を実践しています。
WWL（ワールド・ワイド・ラーニング）コンソーシアム連携: グローバルな視点を取り入れた学習活動を展開しています。
地域連携: 地域社会や企業と連携し、地域課題の解決に取り組むことで、実践的な学びを提供しています。
高大連携: 大学との連携を通じて、高度な研究活動や専門的な知識・スキルを学ぶ機会を提供しています。

進路

理数教育に特化したカリキュラムと、探究的な学習活動を通して、生徒たちは科学技術分野を中心とした様々な分野で活躍できる人材へと成長していきます。卒業生は、国内外の大学や研究機関に進学し、科学技術の発展に貢献しています。

アクセス

奈良交通バス「御所済生会病院」停留所より南へ約300m
近鉄御所線「近鉄御所駅」より南へ約700m
JR和歌山線「御所駅」より南へ約850m

奈良県立青翔中学校・高等学校は、理数教育を通して、未来を担う人材を育成する学校として、地域社会に貢献しています。

もう一度検索