奈良県道266号奈良西の京斑鳩自転車道線

奈良県道266号奈良西の京斑鳩自転車道線

奈良県道266号奈良西の京斑鳩自転車道線（奈良自転車道）は、奈良市の東向中町を起点として、大和郡市を経由し、生駒郡斑鳩町の法隆寺へ向かう一般県道であり、自転車道でもあります。この道は、奈良の歴史を感じながら美しい自然を堪能できる魅力的なルートです。

ルートの概要

この自転車道は、近鉄奈良駅前からスタートし、南西方向に進んで法隆寺を目指します。ルートは、起点からまず奈良公園、そして北側に位置する古墳群や平城宮跡を巡り、その後秋篠川、大和郡市、富雄川沿いを通って南進し、矢田丘陵を越えて法隆寺へ至ります。このコースは、全長約22キロメートルにわたり、さまざまな自然景観や歴史的名所を楽しむことができます。

路線データ

起点・終点

• - 起点: 奈良市東向中町（近鉄奈良駅前）
• - 終点: 生駒郡斑鳩町法隆寺
• - 地理座標

- 起点の座標: 北緯34度41分4.2秒、東経135度49分43.9秒
- 終点の座標: 北緯34度36分43.6秒、東経135度44分5.3秒

主な経由地

大和郡山市がこの自転車道の主な経由地となっています。

工事と完成

この道は1974年度に着工し、1983年度に完成しました。

整備状況

自転車や歩行者専用に整備された区間は限られており、大半が一般道と共用のため、自転車専用の区間は整備が難しい部分もあります。特に市街地を多く通るため、入り組んだ部分が多いことから、標識も起点と終点の両側で見かけることは少なく、一般道から自転車道への入り口が不明瞭なところが存在します。起点付近では、県庁駐車場を越えたあたりに初めて自転車道の案内板が現れ、終点には法隆寺付近に案内板が設置されています。現在、奈良県では「奈良県自転車利用促進計画」を策定し、自転車道の再整備が進められています。

主な経由地と観光スポット

この自転車道では、奈良の名所を巡ることができ、歴史的な景観を堪能しながら走行することが可能です。具体的には、近鉄奈良駅から始まり、奈良公園、平城宮跡、唐招提寺、薬師寺などを経由します。特に、平城宮跡内の一部分は「奈良まほろばサイク∞リング」の一環として再整理されており、より多くの人々に自転車ルートとして活用されています。ルートは、富雄川に沿っての美しい景観を提供し、斑鳩町に入ると、法起寺や法輪寺も訪れることができます。

接続する自転車道とサイクリングルート

この自転車道は、奈良県内の他のサイクリングルートとも接続しています。例えば、奈良公園から橿原神宮を結ぶ「ならクル C 1 上ツ道ルート」、奈良公園から柳生へ向かう「ならクル T 2 柳生街道ルート」などがあります。また、「京奈和自転車道」も接続し、自転車の利用促進に努めています。これにより、多岐にわたったルートを楽しむことが可能になっています。

このように、奈良県道266号奈良西の京斑鳩自転車道線は、歴史と自然を感じながら走行できる素晴らしい自転車道です。観光目的だけでなく、地域の文化や歴史に触れる機会も与えてくれます。

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