奥村昭博

奥村昭博のプロフィールと業績

奥村昭博（おくむら あきひろ）は、1945年12月に岐阜県で生まれた日本の著名な経営学者です。彼の専門分野は経営戦略、企業革新、そしてアントレプレナーシップであり、多くの著作や研究を通じて経営学の発展に貢献してきました。

学歴と経歴

岐阜県立岐阜北高等学校を卒業後、奥村は慶應義塾大学商学部に進学し、1969年に卒業しました。その後、アメリカに渡り、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。1975年には慶應義塾大学大学院商学研究科の後期博士課程を単位取得満期退学という形で修了し、学問においても非常に優れた成果を残しています。

奥村は慶應義塾大学に教員として採用され、ビジネス・スクールの助手から始まりました。ビジネス・スクールが改組された際には、経営管理研究科の助教授や教授として活躍し、附属ビジネス・スクールの教授も兼任しました。その後、静岡県立大学に転職し、経営情報学部の教授や大学院経営情報学研究科の研究科長をつとめました。また、名誉教授の称号も持ち、大学教育の分野でも高い評価を受けています。

学術活動

学術界において、奥村は多くの学会公職を歴任しており、日本ベンチャー学会の副会長や日本組織学会の理事を務めてきました。彼の研究は経営戦略や企業イノベーションにフォーカスしており、特にベンチャービジネスやアントレプレナーシップ（起業家精神）にも大きく貢献しています。彼の著作は経営学の基礎だけでなく、実務に役立つ知見を提供しています。

著作と翻訳

奥村の著作には、単著や共著を含む多くの書籍があり、例えば『日本のトップ・マネジメント――変貌する戦略・組織・リーダーシップ』や『企業イノベーションへの挑戦――新企業家精神の創生』などがあります。また、複数の著名な経営学者との共著作も多く、組織学会高宮賞を受賞するなど、その業績は評価されています。

さらに、国際的な視野を持ち、アメリカのビジネススクールでの経験を活かして日本国外の研究書の翻訳にも取り組んでいます。特に、経営学の理論や手法についての翻訳本は、多くの読者に影響を与えています。

公的活動とその影響

奥村は教育界だけでなく、実務の場でも影響力を持ち、日本福祉大学のマネジメントスクールの校長に就任した経験もあります。また、静岡県立大学において地域経営研究センターのガバナンス会議委員として地域社会の発展に寄与する活動も行っています。

奥村昭博はその優れた教育者かつ研究者として、経営学界に多大な影響を与え、今後もその業績は継続的に注目されることでしょう。

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