奥村組土木興業

奥村組土木興業株式会社の概要

奥村組土木興業株式会社は、大阪府大阪市港区に本社を構える建設業の主要ゼネコンの一つです。主に土木工事を中心に、建築工事やライフライン設備工事、建設資材の製造・販売、リサイクル業など多岐にわたる事業を展開しています。特にガス設備工事では、大阪ガスの指定工事会社として重要な役割を果たしています。同じ大阪に本社を置く株式会社奥村組とは資本関係はなく、さまざまなプロジェクトに携わりながら、幅広いネットワークを持っています。

沿革

奥村組土木は、1920年に奥村商店として創業されました。1934年に合名会社に組織を変更し、1935年には土木建築請負業を開始しました。1946年に社名を奥村組に変更し、1949年には家島にて砕石生産を始めます。1958年には本社社屋を新たに建設し、1959年に奥村組土木興業株式会社として正式に設立されました。その後、1960年に合名会社を合併し、さらに建設業の大臣登録を受けました。

1987年には本社を現在の大阪市港区三先に移転し、1989年にはISO9001認証を取得。さらに2002年にはISO14001認証も取得し、品質管理と環境管理の両側面での向上を実現しています。

特徴と技術

同社は、独ヴィルトゲン社と共同で開発した大型岩盤切削機を保有しており、これにより独自の技術を駆使した施工を行っています。また、長距離急曲線推進工法を有しており、コスミック工法協会を設立しています。この技術により、大規模な土木工事でも難易度の高い施工に対応しています。特に2010年には、国土交通省近畿地方整備局発表の成績評価ランキングで1位となるなど、工事成績優良企業としても認知されています。

また、2009年に発生した駿河湾震源地震における東名高速道路の復旧作業にも尽力し、功績を認められてNEXCO中日本から感謝状を受け取りました。さらに、堺市におけるPFI事業の一環として、株式会社堺クリーンシステムのSPC構成会社としても活動しています。

不祥事

ただし、2004年には談合事件が発覚し、独占禁止法に違反する形で大阪市水道局からの指名見積り合わせについて、公正取引委員会から排除勧告を受けています。この出来事は企業としての信頼に影響を与えましたが、その後の取り組みにおいては透明性の向上を目指しています。

関連会社

奥村組土木興業株式会社には、関連会社として株式会社オクムラ道路や株式会社オーシンク、兵庫奥栄建設株式会社、進英興産株式会社、徳島建設工業株式会社などがあります。これにより、より多様なサービスや技術を提供可能としています。

結論

奥村組土木興業株式会社は、大阪を拠点に全国で活動する建設会社として、長年の歴史を持ち、多岐にわたる事業を展開中です。最新の技術を導入し、品質向上にも力を入れながら、今後も信頼される企業を目指して活動を続けています。

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