2006年から
2009年にかけてフジテレビ系で放送された人気
テレビドラマシリーズ『奥様は
警視総監』。全5作からなるこのシリーズは、
かたせ梨乃演じる主人公・橘朝子の活躍を中心に展開する、痛快なミステリー作品です。
あらすじ
橘朝子は、
東京大学法学部首席卒業という華々しい経歴を持つエリート警察官でした。類まれな頭脳と卓越した推理力で数々の難事件を解決してきた彼女は、30歳という異例の若さで
警視総監に昇格します。しかし、そんな輝かしいキャリアに終止符を打つ出来事が起こります。それは、橘大吉との結婚と突如の寿退職です。
朝子の退職後、
警視庁には未解決事件が山積みとなり、深刻な事態に陥ります。そこで、現
警視総監である隼惣吉は、多額の
報酬を提示し、未解決事件の解決を朝子に依頼します。
しかし、朝子には大きな秘密があります。それは、元ヤンキーで警察嫌いな夫・大吉に、自分が元
警視総監だったことを隠していることです。そのため、彼女は主婦としての日常を送りながら、夫にばれないようにこっそりと事件解決に挑むことになります。
朝子は、主婦業を最優先する、という条件を
警視庁に提示します。重要な会議中や捜査中であっても、スーパーのタイムセールには駆けつけ、子供たちが帰宅する時間には必ず家にいることを徹底します。この家庭を第一とする彼女のスタンスが、物語に独特のユーモラスなスパイスを加えています。
魅力的な登場人物たち
ドラマを彩る魅力的な登場人物たちも本作の魅力の一つです。
橘朝子(かたせ梨乃): 超人的な頭脳を持つ元警視総監。現在は専業主婦として家庭を守りながら、ひそかに事件解決に挑む。
橘大吉(石原良純): 朝子の夫。元ヤンキーで警察嫌い。朝子の過去を知らないため、彼女の秘密行動は常にハラハラドキドキの連続です。
椿正一郎(東幹久): 朝子のパートナー。警視。当初は朝子の行動に振り回されますが、次第に彼女の能力と人柄に惹かれていきます。
隼惣吉(伊武雅刀): 現
警視総監。朝子の能力を高く評価し、未解決事件の解決を依頼する。
それぞれのエピソード
全5作それぞれに、個性豊かなゲストキャストが登場し、複雑な事件が展開されます。無人屋上の殺人事件、歌声事務所の殺人事件、結婚式場の殺人事件、料理教室の密室殺人事件、そして14年前の花嫁殺し…様々な事件を通して、朝子の推理力と、家族との絆が描かれます。
見どころ
『奥様は
警視総監』は、サスペンスフルなミステリー要素と、ユーモラスな家庭劇が絶妙に融合した作品です。元
警視総監という華麗な経歴を持つ主人公が、専業主婦として家庭を守りながら、並外れた推理力で難事件を解決していく様は、見ている者を飽きさせません。
また、家族との温かい絆、そして時にぶつかり合いながらも支え合う夫婦の姿も、このドラマの大きな魅力です。それぞれの事件を通して描かれる人間模様にも注目です。
家庭と仕事の両立、そして夫への秘密を守りながら事件解決に挑む、元
警視総監の専業主婦。彼女の活躍と、個性豊かな登場人物たちの織りなすドラマをぜひご覧ください。