奥武島 (沖縄県南城市)

奥武島の概要

奥武島（おうじま）は、沖縄県南城市玉城に位置する小さな島で、沖縄本島の南部から橋で繋がっています。面積はわずか0.23平方キロメートルで、人口は約900人弱です。この島は南城市役所から2キロほど離れたところにあり、同市の最南端にあります。島の周囲は約1.7キロメートルあり、1990年代初頭には一周できる道路が完成し、美しいドライブコースとして利用されています。

地理的特徴

奥武島は小高い丘になっており、入り組んだ道が迷路のように広がっています。このため、島内を散策するのは一つの楽しみとなっています。また、島には6階建てのマンションも存在し、住民たちの生活の場となっています。さらに、島の西側には人気のスクーバダイビングスポットがあり、穏やかな海況が魅力です。海況が悪化することが多い他のポイントでも、奥武島では潜れることが多いため、初心者や講習者にも適した場所です。

文化と経済

この島は太平洋に面し、漁業が盛んな地域でもあります。海産物を提供する食堂や、1つ50円程度で天ぷらを販売する店舗が軒を連ねています。また、旧暦5月4日には「海神祭」と「ハーリー」という爬竜船競争が行われ、地域の文化が色濃く表れています。小中学校は島内には存在せず、学生たちは橋を渡って玉城小学校や玉城中学校に通っています。

島の中心には観音堂があり、17世紀から18世紀の間に漂着した唐船の乗組員を助けた地元の人々が、その交流を記念して奉納した観音像が安置されています。海沿いの道には、形状がユニークな大きな岩が立ち並ぶ「竜宮神」というスポットもあり、多くの観光客を引き寄せています。

交通手段

交通面では、国道331号の「奥武入口」交差点から、奥武島に通じる市道が延びています。この交差点付近には「奥武島」と示された標識も設置されており、アクセスが容易です。那覇からは車で約40分の距離に位置しています。また、南城市は沖縄バスに運行を委託しており、那覇から南城市役所を発着する路線バスを利用することで、奥武島にアクセス可能です。島内には、「奥武島」バス停が1か所設けられているため、利用しやすい設計となっています。以前は那覇バスターミナルからの直行便もありましたが、現在はルートが変更されています。

奥武島はその美しい自然や豊かな文化、簡単にアクセスできる立地から、訪れる人々にとって魅力的な場所となっています。

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