奥野正寛

奥野正寛のプロフィール

奥野正寛（おくの まさひろ）は、1947年1月6日に東京で生まれた日本の経済学者です。彼の父はかつて法務大臣を務めた奥野誠亮であり、兄は衆議院議員の奥野信亮です。彼は1969年に東京大学経済学部を卒業後、アメリカのスタンフォード大学に留学し、1974年に同大学からPh.D.を取得しました。経済学の専門知識を身につけた彼は、その後、多くの大学と研究機関で教鞭をとることとなります。

学問的経歴

奥野氏は、ペンシルベニア大学経済学部の客員講師として活動した後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で助教授を勤めました。1977年には横浜国立大学に移り、経済学部助教授を経て1984年から東京大学経済学部に席を移しました。1989年に同大学で教授に昇進し、2010年には名誉教授の称号を受けました。その後、流通経済大学や武蔵野大学でも教授として教え、多様な教育的貢献を果たしてきました。

各種役職

彼は学術界だけでなく、さまざまな委員会や役職でも活躍してきました。1992年から1994年まで東京経済研究センターの代表理事を務め、2000年から2006年まで内閣税制調査会の委員としても活躍しました。さらに、日本経済学会及び日本応用経済学会ではそれぞれ会長を経験しており、経済政策の形成にも大いに携わってきました。2015年からは公益財団法人アジア福祉教育財団の理事長としても活動しています。

受賞歴と著作

彼が執筆した著作は数多く、代表作には1988年に日経・経済図書文化賞を受賞した『産業政策の経済分析』や、1990年に交通図書賞を受賞した『交通政策の経済学』があります。また、彼の研究に対する数々の業績は国際的にも評価され、多くの学術書や研究論文を発表しています。単著としては『ミクロ経済学入門』（1982年）やその改訂版が有名です。また、共著や編著に数多くの書籍があり、経済学の発展に寄与しています。

主な著作リスト

• - 単著

- 『ミクロ経済学入門』（1982年、第2版1990年）

• - 共著

- （鈴村興太郎）『ミクロ経済学（1・2）』（1985-1988）
- （岡崎哲二・植田和男・石井晋・堀宣昭）『戦後日本の資金配分――産業政策と民間銀行』（2002年）

• - 編著

- 『現代経済学のフロンティア』（1990年）
- 『ミクロ経済学』（2008年）

• - その他の共編著や訳書も多く、国際的な研究にも寄与しています。

総括

奥野正寛は、経済学者としてのキャリアにおいて数多の貢献をし、教育と研究を通じて次世代の経済学者を育成してきた人物です。経済政策やマイクロ経済学に関する彼の洞察は今後も評価され続けることでしょう。彼の業績は日本国内外の経済学界において幅広い影響を及ぼしています。

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