女取湧水

女取湧水について

女取湧水（めとりゆうすい）は、山梨県北杜市の北部に位置し、標高1160mの場所に湧き出る泉です。女取川の源流にあたり、八ヶ岳南麓高原湧水群の一つとして、大滝湧水、三分一湧水とともに、環境省が選定する名水百選に選ばれています。

この湧水の最大の特徴は、その豊富な湧出量にあります。毎秒800リットルもの水が絶え間なく湧き出ており、その水量は驚くべきものです。この水は、地域住民にとって貴重な生活用水源となっており、地域の水道を支える重要な役割を担っています。

水源一帯は厳重に管理されており、原則として許可なく水を取ることはできません。これは、湧水の保全と、安定した水供給を維持するためです。

女取湧水へのアプローチ

女取湧水へのアクセスは、少し分かりにくいかもしれません。山梨県道609号を北上し、小海線の踏切手前で左折します。すぐに右折して小海線のガード下をくぐり、道なりに進みます。川を渡ると林道に入り、すぐに分岐があるので、右側の道へ進みます（他の分岐は道なりに進みます）。しばらく進むと女取第一配水場が見えてきます。ここから先は道が悪くなるため、一般車両の場合は、このあたりに駐車することをお勧めします。

配水場から湧水までは、徒歩で約20分程度です。女取湧水の看板などはなく、分かりにくいかもしれませんが、道の終点（広場のようになっている場所）を目指せば見つけることができるでしょう。湧水にたどり着くまでの道のりは、自然豊かな風景を楽しむことができます。

湧水からさらに小道を進むと、棒道と呼ばれる古道に出ます。棒道から更に300メートルほど北に進むと車道に出ますが、そこまでの道が整備されていないため、北からアクセスする場合は、小海線の踏切まで南下し、南側からのルートを辿る必要があります。

女取湧水の現状

湧水の水源は金網で囲まれていますが、その10メートルほど南に水の出口があります。湧水は、周囲の緑に囲まれ、ひっそりと静かなたたずまいを見せています。

女取湧水は、豊かな自然の中で静かに湧き続ける貴重な水源です。その美しい景観と、清らかな水は、訪れる人々に安らぎと癒しを与えてくれます。ただし、水源は地域の重要な水道水源であるため、無許可での水汲みはご遠慮ください。

訪れる際は、周辺の環境に配慮し、静かに自然を楽しむよう心がけましょう。

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