妖術秘伝・鬼打鬼

妖術秘伝・鬼打鬼について

『妖術秘伝・鬼打鬼』（原題：鬼打鬼、英題：Spooky Encounters）は、1980年に公開された香港の映画であり、チャイニーズアクションホラーコメディの金字塔ともいえる作品です。監督はサモ・ハン・キンポー、製作はレイモンド・チョウが担当しており、サモ・ハンが自らの鬼才を発揮する場となりました。この映画は19世紀の中国を背景にし、霊幻道士元祖シリーズの一作目に位置づけられています。日本では劇場公開されていませんが、後にTV放送やビデオ、DVD化され、特に邦題『燃えよデブゴン』シリーズにおいて人気を集めました。

ストーリー

物語は、自己評価の高いが臆病な男、ジェン・ダイタン（サモ・ハン・キンポー）が主人公です。ある日、彼は妻が不倫をしていることに気づき、その相手が自分が所属する村の名士ダンであることを知ります。ダンは名声を守るため、悪の道士チン・ホイにジェンを暗殺するよう依頼します。このドタバタ劇を通じて、道士や幽霊といった要素が絡み合い、コメディとしての要素を豊かにしています。

キャストとスタッフ

主なキャスト

• - サモ・ハン・キンポー（ジェン・ダイタン役）
• - ダン・リー（ダン役）
• - その他、豪華な俳優陣が揃っています。

スタッフ

• - 監督：サモ・ハン・キンポー
• - 脚本：サモ・ハン・キンポー、ウォン・イェン（黄鷹）
• - 音楽：フランキー・チャン
• - 武術指導：サモ・ハンズ・スタントマン・チーム

映画には特筆すべき点が多く、特に音楽でも注目されています。Ashが歌う「KUNG FU」には、この映画からの音声が使用されており、スマッシュヒットを記録。その後、ジャッキー・チェン主演の映画『レッド・ブロンクス』のエンディング曲としても採用されました。

霊幻道士元祖シリーズ

本作は、霊幻道士元祖シリーズ、いわゆるサモハン・ホラー3部作の幕開けとなりました。続編には『霊幻師弟 人嚇人』（1982年）や『霊幻百鬼 人嚇鬼』（1984年）が存在し、それぞれ独立したストーリーを展開します。また、1990年には『鬼喰う鬼』（Spooky Encounters II）が正式な続編として公開され、これも日本で劇場上映されました。

まとめ

『妖術秘伝・鬼打鬼』は、その独特なストーリー展開やサモ・ハン・キンポーの演技力、そしてユーモアに満ちた演出によって、多くのファンに親しまれています。あらゆる要素が融合したこの作品は、今なお香港映画の中で特別な地位を占めており、今後も語り継がれるべき名作です。

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